歴史

『アンジェラの灰』 フランク・マコート 新潮文庫

1930年代のアイルランドの傑作貧乏話を9歳の少年の視点で語った自伝。貧乏でも子供は無邪気というか、主人公達天然ボケ兄弟のいたずら悪ふざけが抱腹絶倒の面白さ。 大人が作っては考え付かない面白いエピソードのてんこ盛り。小説として読めない事もないが…

『ブラッククロス』 グレッグ・アイルズ 講談社文庫

敵方のナチスのシェルナー少佐がデラかっちょええ!悪のナチスなのに、ユダヤ人女性を強姦せずに、一週間の心の準備を与える紳士。敵のナチスにセクースを一週間は我慢出来る紳士を配し、味方のイギリスコマンドは、現地妻と一晩に二発やるというケダモノwヒ…

『キリスト教は邪教です!』 フリードリッヒ・ニーチェ 講談社+α新書

ユダヤ人は遺伝子学的にウソツキの体質だとか、暴言の嵐が目茶面白いニダ。超訳で暴走しまくり!ニーチェが「バカの壁」やセカチューを語るw西洋哲学はキリスト教に汚染されているので、高名な哲学者達もバッタバッタと斬ってます。同胞のカントやライプニッ…

『エンデュアランス号漂流記』 アーネスト・シャクルトン 中公文庫BIBLIO

1914年、史上初の南極大陸横断を試みるも、南極に上陸出来ずに、浮氷に閉じ込められたまま、22月間南極圏を漂流したエンデュアランス号乗組員のノンフィクション。隊長のアーネスト・シャクルトンの手記なので、他の隊員の内面描写もセリフもほとんどなくて…

『ハプスブルグ一千年』 中丸明 新潮文庫

本書のベストセリフオクタウィアヌス「死ねゃあーたら、花も実もねーだべっちょ。 朕さんになって殺されるより、 長生きして酒池肉林、 きしめん食っとったほーが仕合わせっつーもんだがね」 オクタビウスやシーザーの話題もありゃあすので、正確には「ヨー…

『脱出記―シベリアからインドまで歩いた男たち』 スラヴォミール・ラウイッツ ヴィレッジ文庫

本書のベストセリフ「体験を含めて何もかも、すべて比較の問題だ」 9ヶ月かけて6500kmを歩いた脱獄者たちの感動のノンフィクション。比較出来る体験も知識も少ない子供が自殺するのは笑うよな。自殺したいと悩める環境は天国だと思いますw飲まず食わずでも12…

『古本でお散歩』 岡崎武志 ちくま文庫

岡崎武志は見切った。三冊目を読む事はないでしょう。別エントリーで岡崎武志は谷沢永一と林達夫の後継者に成れると書いたが、洋学趣味は薄いので林達夫の後継者には成れませんな。海外の本の話題はほとんどありません。

『日本史人物事典』 児玉幸多 編 講談社+α文庫

文庫だが二段組、700P強で、千人以上の人物を紹介しているが、古代から現代まで2000年の歴史があっても、日本は人材不足だなと痛感した。三国志人物事典はたった百年で千人組めるよwおっといかんいかん、時代は右翼、天皇様を賛美しなきゃwこの本を読んで…

『井上成美』 阿川弘之 新潮文庫

最後の海軍大将井上成美の物語である。世界一の悪の阿呆の大日本帝国軍であったが、こんな素晴しい大将もいたのである。メカフェチの井上成美に燃え萌えですぅ。

『バルバロッサ作戦』 パウル・カレル  松谷健二訳

ドイツの戦記ものって、ほとんどが松谷健二訳だから、 マルペには読み慣れた文でサクサク読めましたよなw「ナチスドイツの科学力は世界一ィィィ!」というわけで、世界征服を企む悪のドイツは、遂にソ連侵攻を開始した!だが、正義のソ連軍には神風が吹くの…

『新・日本の七不思議』 鯨統一郎 創元推理文庫

原日本人、邪馬台国、柿本人麻呂、空海、織田信長、東洲斎写楽、太平洋戦争と七つの謎を解くというものだが、第1作の補填ネタもあるし、密度が前作までより薄くなった感じかな〜。

『プラド美術館〜絵画が語るヨーロッパ盛衰史〜』 中丸明 新潮選書

プラド美術館にある絵画をネタにヨーロッパの歴史風俗を語ったもの。 絵や画家の話題はオマケである。 美術ファンというより歴史ファン向けの本である。 ギャグや下ネタも交えて正史では語られない裏話も披露しているのでそれなりに面白い。

『新・世界の七不思議』 鯨統一郎  創元推理文庫

アトランティス ストーンヘンジ ピラミッド ノアの方舟 始皇帝の兵馬俑坑 ナスカの地上絵 モアイの謎を世界を俯瞰する見事な思考で解決し、更に日本も結びつけてしまう力作。

『邪馬台国はどこですか?』 鯨統一郎 創元推理文庫

「悟りを開いたのはいつですか?」「邪馬台国はどこですか?」「聖徳太子はだれですか?」「謀叛の動機はなんですか?」「維新が起きたのはなぜですか?」「奇蹟はどのようになされたのですか?」 の六篇で構成された珠玉の歴史ミステリ。

『アジアの教科書に書かれた日本の戦争』 越田稜 梨の木舎

日本の歴史教科書には書かれていないが、 アジアの教科書にはこんな風に日本軍の悪行が書かれています、と紹介した左翼向けの本。 だと誰でも予測すると思うが、リアルな描写は少なくて、 悪の枢軸国としての大日本帝国の知識を求める人には、やや期待外れだ…

『中国の教科書の中の日本と日本人』 関根謙 一光社

越田稜編集の「アジアの教科書に書かれた日本の戦争」と被るネタがあるが、 中国は統一教科書なので、被っている中国の中学生の歴史教科書ネタは、 全く同じ本を元にしている筈であるが、数字が違う箇所があるのは、 翻訳の違いでは説明出来ませんね(藁。

『日本は中国になにをしたの』 映画「侵略」上映委員会 明石書店

絵本みたいな製本だが、こんなもんで情操教育される子供はえらい迷惑だ。(藁 日本軍が虐殺した中国人の死体の写真もバンバン載っているが、イラストはへたすぎて笑える。 昭和天皇もヘタクソなイラストで登場し、中国人虐殺を褒め称える言葉を述べているが、…

『私たちが中国でしたこと−中国帰還者連絡会の人びと』 星徹 緑風出版

中国への侵略戦争の加害将兵の告白をまとめたもの。 初年兵時の実的刺突訓練(ワラ人形ではなくて拉致した中国人を銃剣で刺殺する訓練)は、 どの将兵も同じようなエピソードになるのだから、 似たようなエピソード(命乞いする中国人:「私は中国人兵士では…

『南京大虐殺の大嘘』 吉本栄 東京図書出版会

共産主義が大嫌いで東条英機を尊敬する戦中派の著者が、南京大虐殺説などを 唱える左翼(正確には反日主義者、アメリカも含まれる)の陰謀を糾弾する本。 右翼向けの本としてとても判りやすい(藁 国という概念に拘りすぎで、思想書としてのアウフヘーベンはな…

『墨攻』 酒見賢一

墨守の語源になった、謎の博愛主義者集団、墨子教団を描く傑作。

『史記列伝』 司馬遷 岩波文庫

本当にこれは歴史書か?司馬遷は自分で話しを作っていないか?と疑いたくなるほど面白い。

『史記世家』 司馬遷 岩波文庫

史記世家 上 (岩波文庫 青 214-6)作者: 司馬遷,小川環樹出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1980/05/16メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (7件) を見る周時代に確立した諸侯の(世襲する名家の)伝記。系図が延々と続くページもあり…

『封神演義』 安能 務 講談社文庫

封神演義(上) (講談社文庫)作者: 安能務出版社/メーカー: 講談社発売日: 1988/11/08メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 24回この商品を含むブログ (26件) を見る封神演義(中) (講談社文庫)作者: 安能務出版社/メーカー: 講談社発売日: 1988/12/07メディア: …

『春秋戦国史』 安能務  講談社文庫

春秋戦国志 (上) (講談社文庫)作者: 安能務出版社/メーカー: 講談社発売日: 1991/11メディア: 文庫 クリック: 15回この商品を含むブログ (3件) を見る春秋戦国志〈下〉 (講談社文庫)作者: 安能務出版社/メーカー: 講談社発売日: 1992/01メディア: 文庫この商…

『アニメ・マンガ・戦争 安彦良和対談集』 角川書店

アニメ・マンガ・戦争作者: 安彦良和出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2005/05/23メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブログ (23件) を見る本書のベストセリフ安彦良和「拙くても、思いのたけが少しでも伝わればいい」19人との対談が17…

『死の泉』 皆川博子 早川文庫JA

死の泉 (ハヤカワ文庫JA)作者: 皆川博子出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2001/04/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 42回この商品を含むブログ (38件) を見るギュンター・フォン・フュルステンベルグのDer Spiralig Burgruineを野上晶が訳したという構…

『ミノタウロス』 佐藤亜紀

ミノタウロス (講談社文庫)作者: 佐藤亜紀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/05/14メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 364回この商品を含むブログ (27件) を見るロシアの田舎地主の馬鹿息子を主人公にしたノワールぽい文学。会話文に「」を使わず、メリハ…