2011-06-04から1日間の記事一覧

『ハイペリオン』 ダン・シモンズ ハヤカワ

SFというジャンルそのものを一冊の本に凝縮したメタ文学として絶賛されたが、 毛色の違う七つの中篇(長編と言ってもいいが)のオムニバス大作というだけで、 SFの全てをぶち込むというのは、ローダンシリーズがやっているのに、 なんでこうまで絶賛された…

『白銀の聖域』 マイケル・ムアコック  中村 融 訳  創元

69年度の作品で、翻訳は96年です。作者が若すぎて、ご都合主義の場面には笑ってしまうが、キャラとメカがやや魅力的である。ラストシーンの主人公の選択はちょっと感動した。

『東の帝国シリーズ』 フレッド・セイバーヘーゲン  関口 幸男 訳  ハヤカワ

核戦争後の地球、世界は魔法が存在するふざけた空間になり、東の帝国が支配していた。レジスタンス組織西の反逆者は、失われた旧世界の科学と呼ばれる原理で動く、火を吐く象を発掘し、天才少年に操縦させ、ふざけた悪魔や魔法使いを退治する為の行動を開始…

『不完全な死体』 ラリー・ニーヴン 冬川 亘 訳 創元

・快楽による死 ・不完全な死体 ・腕

『プダヴの世界』 ラリイ・ニーヴン ハヤカワ

太古文明の謎の像が発見された。 時間遅延フィールドを発見していた人類は、 それが時間凍結された宇宙人と気付き、 テレパス立ち会いのもと、数秒だけフィールドを破った。 しかし、宇宙人は強力なヒュプノだったため、 テレパスの自我は宇宙人にのっとられ…

『ブラス城年代記』 マイケル・ムアコック 井辻朱美訳 創元

このシリーズはヒロイックファンタジーのふざけた常識に挑戦した素晴らしいSFである。

『フラッシュフォワード』 ロバート・J・ソウヤー 内田昌之 訳 ハヤカワ

量子力学SFと言うと、エヴァレット解釈に基づき、 並行世界の存在を認めるものが多いが、 本作はそれに反論する交流解釈が語られ、 私は胸の痞えが降りました。

『フレームシフト』 ロバート・J・ソウヤー  内田 昌之 訳 ハヤカワ

ソウヤーは当たり外れが大きいがこれは外れの方である。

『新・世界の七不思議』 鯨統一郎  創元推理文庫

アトランティス ストーンヘンジ ピラミッド ノアの方舟 始皇帝の兵馬俑坑 ナスカの地上絵 モアイの謎を世界を俯瞰する見事な思考で解決し、更に日本も結びつけてしまう力作。

『邪馬台国はどこですか?』 鯨統一郎 創元推理文庫

「悟りを開いたのはいつですか?」「邪馬台国はどこですか?」「聖徳太子はだれですか?」「謀叛の動機はなんですか?」「維新が起きたのはなぜですか?」「奇蹟はどのようになされたのですか?」 の六篇で構成された珠玉の歴史ミステリ。