2011-07-07から1日間の記事一覧

『子産』 宮城谷昌光 講談社文庫

孔子が尊敬していた礼の巨人、子産を格調高く描いた傑作。上巻で10歳の天才児子産は登場しているが、例によって上巻の主人公は子産の父の子国である。春秋時代、大国晋と楚の間に挟まれた小国鄭の悲哀の物語である。常に大国の顔色を伺い、晋と同盟したり楚…

『孟夏の太陽』 宮城谷昌光 文春文庫

宮城谷昌光を精力的に読んでいた時期にこれを買ってなかったのは、短編集だからであるが、・孟夏の太陽 ・月下の彦士 ・老桃残記 ・隼の城の四篇が収録されているが、主人公は晋の宰相家趙一族であり、趙盾、趙朔、趙鞅、趙無じゅつの四人の主人公の物語が、…

『日本史人物事典』 児玉幸多 編 講談社+α文庫

文庫だが二段組、700P強で、千人以上の人物を紹介しているが、古代から現代まで2000年の歴史があっても、日本は人材不足だなと痛感した。三国志人物事典はたった百年で千人組めるよwおっといかんいかん、時代は右翼、天皇様を賛美しなきゃwこの本を読んで…

『林達夫評論集』 中川久定編 岩波文庫

本書のベストセリフ 林達夫「哲学や文学が軍隊の行進のプログラムになっては、それはもう哲学でも文学でもない」

『日本はなぜ敗れるのか』 山本七平 角川ONEテーマ21

本書のベストセリフ名無しさん「戦後は自由がありすぎる」山本七平「日本にはまだ自由はない」

『ヘッセ詩集』 ヘルマン・ヘッセ, 片山敏彦訳 みすず書房

詩人と言えば女のヒモになる軟弱な奴が多いが、 硬派のドイツ人のヘッセの詩集はいいですぞ隊長!最高傑作は「さようなら世界夫人よ」ですな。 左翼バンド、頭脳警察が曲を付けたぐらい革命的な詩。

『類猿人ターザン』 エドガー・ライス・バロウズ 高橋豊訳 早川

バロウズと言えば、「裸のランチ」か「エドガー・ライス」か? というギャグがあったが、 私は断然 「エドガー・ライス」派である。 SFというよりはファンタジィ寄りの冒険小説作家のエドガー・ライス・バロウズであるが、文学的苦悩が滲み出た「類猿人ター…

『時間泥棒』 ジェイムズ・P・ホーガン 創元文庫

ハードSFというよりユーモアSFだが、 それ故ホーガン作品としては一番読み易いかもしれない。中篇と言ってもいい薄い一冊ですしな。

『銀河辺境シリーズ』 A・バートラム・チャンドラー 野田昌宏訳 早川文庫

チャンドラーを何故思い出したかというと、 最近のSF界はグレッグ・イーガンブームらしくて、「宇宙消失」を読んでイーガンは糞だと看破した私であるが、もっとも信頼出来るリアSF友までが、最近のSFの最高傑作は「ディアスポラ」などと語っていて、さ…

『中原の覇者-三国将星伝-』 ナムコ PSP

楊修を使うには194年シナリオで曹操軍を使うべきだとプレイ始めたが、二つの支配下都市、山陽・平原のどちらにも楊修はいません。肥の三国志ならこの時代には平原に楊修はいるのだが…。211年シナリオなら確実にいるだろうが、まあ、最初の都市に10年篭る…