『銀河辺境シリーズ』 A・バートラム・チャンドラー 野田昌宏訳 早川文庫

チャンドラーを何故思い出したかというと、

最近のSF界はグレッグ・イーガンブームらしくて、

「宇宙消失」を読んでイーガンは糞だと看破した私であるが、

もっとも信頼出来るリアSF友までが、

最近のSFの最高傑作は「ディアスポラ

などと語っていて、さすがに自分の見識に自信が無くなり、

イーガンを読む動機付けとして、

好きなイギリスSFなら読もうと思って、

イーガンってイギリス人だっけ、アメリカ人だっけ?

と質問したら、

オーストラリア人との答え。

オーストラリアSFと言えば、「銀河辺境シリーズ」だろ!

ということで、これを思い出しました。
で、「銀河辺境シリーズ」は海の英雄ホレイショ・ホーンブラワーシリーズの舞台

を宇宙に置き換えただけとも言えるが、

大人のSFとして面白いエピソードもあった。

それは「惑星スパルタの反乱」である。

スパルタ人は人間そっくりだが、

動物扱いされ、人権を認められていなかった。

普通のSFなら遺伝子検査等の科学的調査で人間と判定するものだが、

この作品では、大人の行為で人間だと証明するのだ。

セクースして妊娠したのなら同じ種である。

この作品で妊娠した女性は宇宙一祝福された女性として

SF史に残す価値があるよな。

人間の子供を産めるのは人間だけです。

産む機械発言の大臣は、科学教の敵でもあるなw

銀河辺境への道 (ハヤカワ文庫 SF 160 銀河辺境シリーズ 1)

銀河辺境への道 (ハヤカワ文庫 SF 160 銀河辺境シリーズ 1)