2011-08-11から1日間の記事一覧

『愛しても、獣』 山田正紀 双葉社

本書のベストセリフ「女たちは解放されなければならない。しかし、解放されるのは女だけでいいのか。いや、女たちだけの解放がありうるのか。じつは男たち自身も、男社会の過酷な競争原理のなかで、圧迫され、窒息しかかっているのではないか?」 天才正紀の…

『天狼星〈3〉蝶の墓』 栗本薫 講談社文庫

伊集院大介シリーズ9作目。今巻は伊集院大介様の唇は無事だが、怪人シリウスは北海道の田舎の純朴な美少年の唇を2回も奪ってしまう。2回目にはもちろんシリウスの手は少年の股間に!きゃあああ!!やめておしりがいたい!!!失礼しました…。

『静かなる天使の叫び』 R・J・エロリー 集英社文庫

リーダビリティは良いが、1940年代が舞台なので仕方ないとは思うが、ジェンダー観が古臭い。女は守られるのみで、男が女を守らないとアカンのだそうです。

『電脳少女アイドロイド・ユイ』 山田正紀 光風ノベルス

アンドロイドではなくてアイドロイドざんす。スーパーアイドルになる為に17歳の美少女が強化サイボーグになり麻薬密売組織と戦う話。と思わせて…。

『介子推』 宮城谷昌光 講談社文庫

本書のベストセリフ「この世に師も友もいなければ、それを古人にもとめればよい」 教え導いてくれる教師が居なくとも、共に励み合い高め合う御学友が居なくても、古人が書いた本を読めば人間は成長出来るのである。観念的な理想に殉じ、陰徳を積み、現世利益…

『ヨハネの剣』 山田正紀 講談社文庫

「ヨハネの剣」 「マッカーサーを射った男」 「雪のなかのふたり」 「伊豆の捕虜」 「闇より来たりて」 「アナクロニズム」 「ブロンコ」 「コルクの部屋からなぜ逃げる」 「優しい町」 『ヘロデの夜』 の原口一族の物語のアーキタイプが入っていたとは!意…

『おとり捜査官 5 味覚』 山田正紀 朝日文庫

おとり捜査官が誕生した本当の驚愕の理由が明らかになる!正紀 のあの日本人論も語られる。「生まれながらの被害者」とは誰なのか…。本当の敵は誰なのか…。

『恋恋蓮歩の演習』 森博嗣 講談社文庫

Vシリーズ6作目。保呂草百万円損するの巻。でも、紅子よりも七夏よりも亜喜良よりも保呂草の方が大物に見える。保呂草凄すぎ!

『妖虫戦線〈4〉分岐点』 山田正紀 中央公論社C・NOVELS

ジャンボジェット機に匹敵する巨大蜘蛛も登場!お尻にキュウリ突っ込んで首吊ってゾンビになった男とか、鼻糞を穿る神とか、ぶっとんだキャラが次から次へと現れて、未完かよ!w。

『宇宙の果てのレストラン』 ダグラス・アダムス 河出文庫

銀河ヒッチハイク・ガイドシリーズ第二巻。哲学ギャグの新ネタが実存主義者のエレベーターぐらいしかなくて、ちょっと1巻よりは劣るか?ハイデッガーの現存主義に被れたエレベーターも出して欲しかったw