2011-08-16から1日間の記事一覧

『七面鳥危機一発』 山田正紀 双葉文庫

表紙がモンキー・パンチで正紀版ルパン三世と思わせて…

『神曲法廷』 山田正紀 講談社文庫

本書のベストセリフ「マッチ擦るつかのま海に霧深ふかし身捨るほどの祖国はありや」(寺山修司) 正紀にしか書けない反日ミステリの傑作。J・G・フィヒテの絶対真理命題「私は私である」をキチ○イ民族の日本人は理解出来ずに確固たる自我を持たない幼稚な日本…

『改造版 少年アリス』 長野まゆみ 河出書房新社

本書のベストセリフ「おそくても、へたでも、かまわない。堂々としていれば、それでよいのだ」 もっと801系のジェンダーテーマの作品かと思ってましたが、ルイス・キャロル+宮沢賢治/2と言った感じの美しい児童文学でした。植物フェチ小鳥フェチ鉱物フェチ…

『阿弥陀(パズル)』 山田正紀 幻冬舎文庫

エレベーターの中で女性が消える!普通のミステリならトンデモない所に死体として現れるもんだが最後まで死体は出ませんw長編で殺人事件でないのはレアですなww

『帰り舟 深川川獺界隈』 山田正紀 朝日文庫

主人公のやくざが六連発のリボルバーを持ってる大江戸西部劇!(アレっ?)。

『モデル・ワールド』 マイケル・シェイボン 早川

「S ANGEL」 「海岸通り」 「モデル・ワールド」 「ブルーメンタール、放送中」 「スモーク」 「億万長者」 「小さなナイフ」 「人間以上」 「海軍将校」 「ハロウィーン・パーティー」 「失われた世界」後半5編はオムニバスだが、これが良い!『悩め…

『司馬遼太郎を読む』 松本健一 新潮文庫

本書のベストセリフ「軍隊は古来、いかに正義をとなえても軍隊そのものを守るという論理しか持たず、かれらが『死守』しようと呼号するその土地の住民の生存と安寧を守るものでは決してない」 これ一冊で司馬遼太郎 さんの御本を31冊読んだ振り出来るお値打…

『イリュミナシオン 君よ、非情の河を下れ』 山田正紀 早川

本書のベストセリフ「アメリカは例によってテロリスト殲滅をスローガンにし、PKOを隠れ蓑にしているが、結局は自国に利益を誘導するために動いているにすぎない」 そのテロリストを宇宙人が援助していたからもうタイヘン!ウィトゲンシュタインやラカンの思…

『ヘルマフロディテの体温』 小島 てるみ ランダムハウス講談社

本書のベストセリフ「裏切り者は存在しない。きみを裏切ることができるのは、きみだけだ。私は私であることを喜び、人生に感謝している。大切なのはそれだけだ」 ジェンダーを超越し自己を確立する素晴しい物語。耽美系だが文章は平易でサクサク読めます。80…

『長靴をはいた犬』 山田正紀 講談社文庫

探偵は超能力者、そして犯人も超能力者、二人が出会った時、犯人は探偵が「あなたが犯人です」と言う場面を幻視する。が、犯人には犯行した覚えは無かった!