『司馬遼太郎を読む』 松本健一 新潮文庫

本書のベストセリフ

「軍隊は古来、いかに正義をとなえても軍隊そのものを守るという論理しか持たず、

かれらが『死守』しようと呼号するその土地の住民の生存と安寧を守るものでは決してない」


これ一冊で司馬遼太郎 さんの御本を31冊読んだ振り出来るお値打ちな本(本末転倒w)。

が、ベスト31に「項羽と劉邦」 が入ってないのは解せんぞ!

松本健一 氏は右も左も超越していると思っていたが、

扶桑社の歴史教科書に自分の文が採用されたと自慢げに書いてるから、

実は下衆な右翼だったかw。

司馬遼太郎 さんの本のネタだけにすれば良かったのに自分の本の宣伝は逆効果w
松本健一 が解読している31作は以下のとおり。

竜馬がゆく
燃えよ剣
菜の花の沖
国盗り物語
空海の風景
「峠」
「世に棲む日日」
坂の上の雲
胡蝶の夢
花神
「韃靼疾風録」
「殉死」
「真説宮本武蔵
「歳月」
翔ぶが如く
「故郷忘じがたく候」
「明治という国家」
「梼原街道」
「湖西のみち」
「十津川街道」
「韓のくに紀行」
「北海道の諸道」
「砂鉄のみち」
「オランダ紀行」
「台湾紀行」
高野山みち」
佐渡のみち」
「北のまほろば」
「本郷界隈」
「愛蘭土紀行」
「この国のかたち」

坂の上の雲」の話題では江川達也の「日露戦争物語」、

「故郷忘じがたく候」では荒山徹 の『サラン 故郷忘じたく候』

の話題があれば良かったが、

学者馬鹿なのでもちろん触れてません。

司馬遼太郎 さんしか書かなかったマイナー歴史人物のネタで、

司馬遼太郎 さんを絶賛しているが、

実はみなもと太郎の「風雲児たち」にほとんど出ている罠w

もちろんみなもと太郎司馬遼太郎 さんを参考にしたと言っているが、

マイナー日本史ネタなら「風雲児たち」に触れないとダメポw

松本健一 の化けの皮が剥がれた痛恨の一冊ww。

司馬遼太郎を読む (新潮文庫)

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