2011-06-10から1日間の記事一覧

『断絶への航海』 ジェイムズ・P・ホーガン ハヤカワ

西暦2020年、人類初の恒星間無人移民(!)船<観音>号は、太陽系を離れ、遥か銀河の奥深くへと、移住可能な惑星を探す旅に出た。そして、第三次世界大戦後の2040年、<観音>号から通信が入った。人間が生存可能な惑星を発見したので、人間を創造…

『地球からの贈り物』 ラリイ・ニーヴン ハヤカワ

大いなる力を得て、レイニア姫が帰ってくる・・・。 反体制組織COE(チルドレン・オブ・アース)は、 謎の超人マットを含む五人の新世界戦隊で、 惑星マウント・ルッキッザットに革命の嵐を巻き起こす。 「これがッ!透明色のオーバードライブ! 必殺ッ!…

『中性子星』 ラリイ・ニーヴン ハヤカワ

・中性子星 ・帝国の遺物 ・銀河の<核>へ ・ソフト・ウェポン ・フラットランダー ・狂気の倫理 ・恵まれざる者 ・グレンデル一番面白かったのは「中性子星」と言いたいが、 重力と潮汐力の区別がついてない出鱈目の小説である。

『デイワールド』 フィリップ・ホセ・ファーマー  ハヤカワ

未来の××年、人類は増え過ぎた人口を曜日ごとに目覚めさせ、残りの六日間を眠らせるという政策をとっていた。切り離された自分だけの曜日が全世界であり、他の曜日になっても目覚めているのは重罪とされたが、曜日破りは複数の世界で生き続けていた。

『鉄の夢』 ノーマン・スピンラッド 荒俣 宏 訳 ハヤカワ

1953年、ドイツ出身でアメリカに移住し、イラストレーターからSF作家になった男が死亡した。 その鬼才の名はアドルフ・ヒトラー! 本書はヒトラーの遺作「鉤十字の帝王」の第二版をホーマー・フィップル(フィリップ・ホセ・ファーマー?)の解説を付…

『デューン 砂丘の大聖堂』 フランク・ハーバート 矢野 徹 訳 ハヤカワ

砂の惑星ラキスは、帝国領土外から帰還した色情軍団によって、ダンカン・アイダホの必殺48手の防衛努力の、女王様とは呼ばないぞ!も、むなしく、宇宙から消えた。が、ベネ・ゲセリット勢力は、同じコストパフォーマンスならテックレベルの上昇により小型…

『デューン 砂漠の異端者』 フランク・ハーバート 矢野 徹 訳 ハヤカワ

「砂漠の神皇帝」から1500年後、ベネ・ゲセリットは銀河最大の危機に対し、ベネ・トライラックスと同盟する決意を固めようとしていた。大離散の時代に外宇宙に旅立った者たちの子孫が帰ってき始めたのだ!その者たちは、完全な女尊男卑の社会を作り、女…

『デューンへの道・公家アトレイデ』 B・ハーバート&K・J・アンダースン 矢野徹訳 ハヤカワ

「デューン砂の惑星」の40年前、レト・アトレイデ14歳、ダンカン・アイダホ9歳の時のデューン前史である。 銀河帝国の貴族の公家と宗教団体、政治団体の謀略劇なので、 視点が様々な勢力の色々な人物に変わり、物語と人物にのめり込めない小説だが、 死…

『時の門』 ロバート・A・ハインライン 福島 正実 他訳 ハヤカワ

・大当りの年 ・時の門 ・コロンブスは馬鹿だ ・地球の脅威 ・血清空輸作戦 ・金魚鉢 ・夢魔計画どれもこれも面白くて、どれが一番と決められないので、 全部紹介してしまおう。

『「無限」に魅入られた天才数学者たち』  アミール・D・アクゼル  青木薫訳 早川

実無限を考察したカントールに「数学は無限を扱うべきではない」と言ったクロネッカーが悪役扱い(犯人などという表記もある!)される、数学史的には正史よりの、無限を必要とする解析学(微積分学)者、集合論者の悲劇に焦点を当てた伝記本だが、これをつまらな…

『ドラゴンになった青年 ドラゴンウォーズ1』 ゴードン・R・ディクスン ハヤカワ 

お姫様を救出する役の勇者が、ファンタジー世界でドラゴンの姿のままで悪戦苦闘するという、 常に社会のマイナリティを主人公にする作者らしい作品だが、 例によってキャラクター設定は良いが、ストーリーがいまいちのディクスンである。 本を読む動機を装丁…

『ドラゴンの騎士 ドラゴンウォーズ2』 ゴードン・R・ディクスン ハヤカワ 

本を読む動機を装丁の美しさに求める女は、 装丁が紫堂恭子だと知ると読むのかしらん? って、1巻と同じギャグで誤魔化すには、紫堂恭子はマイナー過ぎますね。 私も辺境警備ぐらいしか、作品を知りません。 まあ、萩尾望都よりは紫堂恭子の方がディクスン…