『デューン 砂漠の異端者』 フランク・ハーバート 矢野 徹 訳 ハヤカワ
「砂漠の神皇帝」から1500年後、
ベネ・ゲセリットは銀河最大の危機に対し、
ベネ・トライラックスと同盟する決意を固めようとしていた。
大離散の時代に外宇宙に旅立った者たちの子孫が帰ってき始めたのだ!
その者たちは、完全な女尊男卑の社会を作り、
女のオマ○コによって、敵対勢力を支配下におこうとするのである。
108の体位を駆使し、男どもを骨抜きにしようとする、
この忌むべき売春婦どもに対する秘密兵器は、
もちろん、ダンカン・アイダホのクローンであった。
だが、アイダホはまだ幼い少年だったのだ。
アイダホの訓練は間に合うか?
再び砂の惑星と化したラキスに出現した不思議な少女シーアナの正体は!?
ラキスにレト二世が残した遺産とは何か??
迫りくる汚らわしい売春婦どもに対して、各勢力の思念は錯綜する。
愛が銀河を破壊する!
愛する男女がいるから侵略軍がやってくる!!
読み易いのだが、何が書いてあるのかよく判らず、
それでも面白いデューンシリーズである。
私は「砂漠の神皇帝」に一番感動したが、
この第五部にも素晴らしいSFマインドがあります。
今までの大多数の間違ったSFマインドを一蹴する新SF用語がでてきます。
我等の導師、ハーバート先生は、超能力について、
ワイルド・タレントと宣まえり。
超能力は超れた能力に在らず。
単なる野蛮な才能なり。
捨てよ、捨てよ、超能力などという間違った概念は、
ウルトラチャイニーズパフェにでも突っ込んで、
犬にでも食わせてしまえ!
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