ロバート・A・ハインライン
SF界の「月長石」、ブックエンドなくても立つ文庫本、 数十年前は世界一長いSFであった。
遺伝子操作SFというサブジャンルを確立した傑作。 DNAは発見されていたが、二重螺旋構造は発見されてなかった時代に書かれた 先見の妙がある傑作。
侵略テーマの佳作。 ナメクジ状宇宙生物が人間に寄生して人間の体を乗っ取り人間を傀儡とする。
「悪徳なんかこわくない」は、老衰死が近づいたハインラインが、自分の妄想をノーテンキに書き散らした佳作。
ハインラインと言うと右翼SFの代表者みたいに扱われるが、革命戦争をテーマにした左翼SFの傑作が、本書である。地球の圧制に苦しむ月都市側が主人公である。
表題作と「ウォルドゥ」が併録されている中編集。 ガンダムを論じた記事で知ったものだから、 私は「ウォルドゥ」をパワードスーツの開発物語だと思っていたが、 単純に、ただウォルドゥが「ウォルドゥ」を造るだけの話ではなかったので感動しました。
未来史シリーズ以外の中短編集である。 全体に現代を舞台としたファンタジー系の作品が多く、 主人公も小市民的な人物が多い。
はっきり言ってしまえば、 ハインラインの作品でSFと言えるのは「夏への扉」だけであろう。 軍隊が存在するのが当然なアメリカに生まれた、 如何にもヤンキーヤンキーした作家の、 アメリカ的なSFもどきが、 アメリカでメジャーに成れたのは当たり前だ。…
・大当りの年 ・時の門 ・コロンブスは馬鹿だ ・地球の脅威 ・血清空輸作戦 ・金魚鉢 ・夢魔計画どれもこれも面白くて、どれが一番と決められないので、 全部紹介してしまおう。
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