『悪徳なんかこわくない』 ロバート・A・ハインライン  矢野 徹訳 早川文庫

「悪徳なんかこわくない」は、

老衰死が近づいたハインラインが、

自分の妄想をノーテンキに書き散らした佳作。
楽天的なヤンキーの素晴しいSF世界が提示されます。

老衰死が近づいた老人が、

若い娘の体に脳移植して、

第二の人生を過ごすという物語。

男から女に生まれ変わって、

女としての出産も体験する素晴しいSF夢物語。

右翼の硬派の戦争賛美主義のハインラインと言われるが、

この作品以外にも男が女になり出産する話があるので、

実は戦争という破壊より、 

出産という創造に憧れている平和主義者だったのかもしれない。

悪徳なんかこわくない 上 (ハヤカワ文庫 SF ハ 1-6)

悪徳なんかこわくない 上 (ハヤカワ文庫 SF ハ 1-6)

悪徳なんかこわくない 下 (ハヤカワ文庫 SF ハ 1-7)

悪徳なんかこわくない 下 (ハヤカワ文庫 SF ハ 1-7)