『輪廻の蛇』 R・A・ハインライン ハヤカワ

輪廻の蛇 (ハヤカワ文庫 SF 2)

輪廻の蛇 (ハヤカワ文庫 SF 2)

時間ものには、ピンチの自分を救う為に過去や未来の自分を頼るパターンがあるが、

輪廻の蛇の自己充足度は群を抜いている。

小松左京氏はSFとは現実に起こり得ない事を描く小説と言ったが、

自分一人の人生にいたっては、

輪廻の蛇のような事件が起こってほしいとせつに思う。

自分と結婚し自分を生むなんて、孤独な男の素晴らしきロマンだがね。