『類猿人ターザン』 エドガー・ライス・バロウズ 高橋豊訳 早川

バロウズと言えば、「裸のランチ」か「エドガー・ライス」か?

というギャグがあったが、

私は断然 「エドガー・ライス」派である。

SFというよりはファンタジィ寄りの冒険小説作家のエドガー・ライス・バロウズであるが、

文学的苦悩が滲み出た「類猿人ターザン」が、

バロウズの最高傑作であるのは間違いない。
「僕の母はお猿さんです」

と、英国貴族の身分を捨て、

ジャングルに帰るシーンは、

最高の文学的葛藤ドラマであった。

ここに感動しない奴は野蛮なコンクリートジャングルに生きているケダモノだね。

類猿人ターザン (ハヤカワ文庫 SF ハ 10-1 TARZAN BOOKS)

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