2011-07-27から1日間の記事一覧

『キリスト教は邪教です!』 フリードリッヒ・ニーチェ 講談社+α新書

ユダヤ人は遺伝子学的にウソツキの体質だとか、暴言の嵐が目茶面白いニダ。超訳で暴走しまくり!ニーチェが「バカの壁」やセカチューを語るw西洋哲学はキリスト教に汚染されているので、高名な哲学者達もバッタバッタと斬ってます。同胞のカントやライプニッ…

『五つの標的』 山田正紀 光風社文庫

「地下鉄ゲーム」 「真夜中のビリヤード」 「四十キロの死線」 「ひびわれた海」 「熱病」の五編が収録されたミステリ冒険ノワール短編集。一個目の「地下鉄ゲーム」が細野不二彦の『東京探偵団』の「MOBIUS・EXPRESS」を彷彿させる傑作。細野版は無限の環が…

『超音速漂流』 ネルソン・デミル&トマス・ブロック 文春文庫

SFの名作「冷たい方程式」に匹敵する冷徹な悲劇性が素晴しい!物理法則に逆らう筋力を持たない赤ん坊や子供が最初に死んでいくのが素晴しい!本来なら救助する者が敵になるのも凄いサスペンス!

『闇の太守〈4 桃源の巻〉』 山田正紀 講談社ノベルス

主人公側の忍者チーム「御贄衆」が壊滅すると聞いていたが、最終巻なんだからそれもありとあまり気にしてなかったが、全七章のしょっぱな、第一章で全滅するという凄さ!「御贄衆」は主人公の部下のチームなので、唯一人生き残った主人公が反撃を開始するパ…

『闇の太守〈3 梟雄の巻〉』 山田正紀 講談社ノベルス

2巻までのキャラが複雑に絡み合い死闘を展開する中に、新たな第三勢力も現れて物語りはさらにヒートアップ!忍法合戦も山田風太郎に匹敵する面白さ。戦国大名は全て残忍な殺人鬼であるという歴史認識も素晴しい!

『バッド・チリ』 ジョー・R・ランズデール 角川文庫

ハップ&レナードシリーズ。のっけから大アクションが爆裂する。森で恐怖の野生動物に遭遇する二人。銃を乱射し、車で体当たりしてやっとの思いで倒した、その凶暴な野生動物は…、♪可愛い可愛い、コ、リ、ス あしたも遊ぼうね、ホッホ♪であるwそして二人に迫…

『闇の太守Ⅱ―御贄衆の巻』 山田正紀 講談社文庫

男女も生死も超越した超絶剣法と超絶忍法が火花を散らす傑作!佐々木小次郎の燕返し誕生には、忍法<夢幻泡影>破りがあったという、山田風太郎へのオマージュにもなってます。もちろん不死身の忍者出ますぜ!1巻の主人公の贄塔九郎はラストの30Pにしか出て…

『トップレス・バーの女』 ヒラリー・ウォー ケイブンシャ文庫

私立探偵サイモン・ケイシリーズ。警察小説の第一人者のヒラリー・ウォー と言えども、野蛮で破廉恥な事がお約束のハードボイルドでは、魅力が半減するかもと読むのを最後にとっておいたこのシリーズだが、 ハードボイルドの常道とパターン外しの匙加減が素…

『砂漠のテロリスト』 ボブ・ラングレー 創元推理文庫

ラスト100Pは素晴しいが、そこに至るまでがクソツマラン諜報小説。小説って言うか、出来の悪いハリウッド映画の台本のレベル。ラスト100Pのアクションや人間関係の描写が無ければ、ラングレーはポイ出来るのだが、見捨てるにはやはり惜しい作家ではある。前…

『闇の太守』 山田正紀 講談社文庫

「出雲人外宮」 「飛騨桃源郷」 「氷見痩面堂」 「甲州陽炎城」の四編で構成されたオムニバス。日本の戦国時代を舞台にしたヒロイックファンタジーだが、豊田有恒のヤマトタケルシリーズの四倍は面白い!敵はヤマタノオロチの斬られた首八本の瘴気から妖怪に…