ヒラリー・ウォー

『十年目の対決』 ヒラリー・ウォー 勁文社文庫

敵がお馬鹿過ぎると言うか、偶然の要素が多すぎると言うか、プロットがこなれてない。

『麻薬密売人殺し』 ヒラリー・ウォー ケイブンシャ文庫

女率高杉!

『失踪者』 ヒラリイ・ウォー 早川ポケミス

捜査官は鑑識官とは違う。殺人事件の現場に第一に駆け付けても、現場保存以外は何もせずに、死体発見者に「何もしないの?」と糾弾されても、平然と「鑑識がまだ来てない」と切り返す主人公が、体裁を整える為に仕事してる振りではなくて、本物のプロの矜持…

『パーク・サイドの殺人』 ヒラリー・ウォー ケイブンシャ文庫

私立探偵サイモン・ケイシリーズ。『トップレス・バーの女』 よりは劣りますが、サイモン・ケイのキャラは魅力的ざます。ハードボイルドの主人公にしては、欲望が少ないのがいいざんす。基本的に煙草は吸わず、独身主義なので、女も遠ざける努力をするという…

『トップレス・バーの女』 ヒラリー・ウォー ケイブンシャ文庫

私立探偵サイモン・ケイシリーズ。警察小説の第一人者のヒラリー・ウォー と言えども、野蛮で破廉恥な事がお約束のハードボイルドでは、魅力が半減するかもと読むのを最後にとっておいたこのシリーズだが、 ハードボイルドの常道とパターン外しの匙加減が素…

『死の周辺』 ヒラリイ・ウォー 早川ポケミス

至高の古典にして究極の前衛のヒラリー・ウォー 作品。これはフェローズ署長シリーズだが、フェローズ署長は第三部にならないと登場しないという異色作。第一部は犯人視点、第二部が被害者視点である。今回は倒叙物というか、ノワールでんな。童貞の窃盗犯が…

『待ちうける影』 ヒラリー・ウォー 創元推理文庫

殺人鬼から家族を守るよくあるサスペンスかと思いきや、出だしはリーガルミステリー。サイコさんは正常に戻ったのか?怯える善良な教師の被害妄想なのではないのか?サイコさん対パラノイアの戦いとして事件にしてスクープを狙うマスゴミの暗躍もあり、スト…

『生れながらの犠牲者』 ヒラリイ・ウォー 早川ポケミス

万人にお勧め出来るヒラリー・ウォー の最高傑作。本格推理としても警察小説としても普通の文学としても五つ星。被害者は13歳の美少女で、他の長編で女子大生殺人事件や女子高生殺人事件を描いているので、またネタ被りか!?と思うが違います。全く別パター…

『事件当夜は雨』 ヒラリー・ウォー 創元推理文庫

ヒラリー・ウォー の最高傑作に推す人もいる、超絶のメタミステリー。

『冷えきった週末』 ヒラリー・ウォー 創元推理文庫

フェローズ署長シリーズ。本書のベストセリフ「ベッドでは解決できない問題がある」 推理小説は問題を解決するカタルシスを楽しむものなのに、余分なベッドシーンを書く作家は知的レベルの低いアフォですな。人間に生まれた最高の楽しみは知的好奇心を満たす…

『失踪当時の服装は』 ヒラリー・ウォー 創元推理文庫

本書は警察小説推理小説の教科書というべきお手本である。実はウォーの他の作品と被っているネタがあるのだが、そうするしかないネタ、何度繰り返して強調しても欠点とならない、素晴しい犯人像が描かれています。

『ながい眠り』 ヒラリー・ウォー 創元推理文庫

フェローズ署長シリーズ第1作。ヒラリー・ウォーと言えば有名作はみんな警察小説だが、このフェローズ署長シリーズだけが、創元の分類では本格表示も併記されていて、本格推理としても意外な真犯人が出て来ます。

『愚か者の祈り』 ヒラリー・ウォー 創元推理文庫

本書のベストセリフマイク・ダナハー「彼女がどんな娘だったか、 警察にはなんの意味もないことだ。 彼女が安っぽい売春婦だったとしても、 おまえさんの言う人並みに人間味ある子と まったく同じように犯人捜しに全力をあげる。 彼女がどんな女だろうと、 …

『この町の誰かが』 ヒラリー・ウォー 創元推理文庫

本格推理小説としては犯人がモロバレだが、真犯人が明示された後に、ストーリーのどんでん返しがあるので及第点は付けられる。本格推理としては三つ星だが、小説としては五つ星。政府予算で一千万部増刷して、18歳未満の少女がいる家庭に無料配布すべき素晴…