2011-07-12から1日間の記事一覧

『闇の囁き』 ディーン・R・クーンツ 光文社文庫

特筆すべきはクーンツにしては珍しくカットバックは一切使わず、最初から最後まで一人称視点で突っ走ります。

『闇の眼』 ディーン・R・クーンツ 光文社文庫

ポルターガイスト騒ぎで始まるので、幽霊屋敷もののホラーかと思うと、なんと、物語途中で幽霊屋敷がガス大爆発して消滅してしまう!呆気にとられたが、それからはスパイアクションになります。

『古本でお散歩』 岡崎武志 ちくま文庫

岡崎武志は見切った。三冊目を読む事はないでしょう。別エントリーで岡崎武志は谷沢永一と林達夫の後継者に成れると書いたが、洋学趣味は薄いので林達夫の後継者には成れませんな。海外の本の話題はほとんどありません。

『セイレーン』 栗本薫 早川文庫JA

「セイレーン」 「Run with the wolf」の二本が収録された中編集。「セイレーン」は宇宙SFとサラリーマンSFが交互に語られる手法で、半村良や眉村卓でも書けそうな佳作だが、ホラーSFと思わせて見事な人類進化SFになる「Run with the wolf」が素晴し…

『愚か者の祈り』 ヒラリー・ウォー 創元推理文庫

本書のベストセリフマイク・ダナハー「彼女がどんな娘だったか、 警察にはなんの意味もないことだ。 彼女が安っぽい売春婦だったとしても、 おまえさんの言う人並みに人間味ある子と まったく同じように犯人捜しに全力をあげる。 彼女がどんな女だろうと、 …

『ファンハウス』 ディーン・R.・クーンツ 風間賢二 訳 扶桑社ミステリー文庫

例によって魅力的な悪役の男が素晴しい!って言うか、発端の過去の事件では、美女のヒロインの方が悪としか思えないw

『この町の誰かが』 ヒラリー・ウォー 創元推理文庫

本格推理小説としては犯人がモロバレだが、真犯人が明示された後に、ストーリーのどんでん返しがあるので及第点は付けられる。本格推理としては三つ星だが、小説としては五つ星。政府予算で一千万部増刷して、18歳未満の少女がいる家庭に無料配布すべき素晴…

『シンプル・プラン』 スコット・スミス 扶桑社ミステリー文庫

クライムノベル版「リプレイ」 。もしも大金をネコババできたらどうするか?というワンアイデアを徹底的に消化してます。

『虹の谷の五月』 船戸与一 集英社文庫

本書のベストセリフ「行くな!日本になんか行ったってろくなことにはならない」 反日文学だが2000年度直木賞受賞作。芥川賞は糞だが直木賞は、まだ信頼出来ますよね!