『事件当夜は雨』 ヒラリー・ウォー 創元推理文庫
ヒラリー・ウォー の最高傑作に推す人もいる、
超絶のメタミステリー。
あっと驚く結末を迎えるが、
アホサー・クルッテリーには絶対思い付けないタイプの驚きである。
発想の次元が違う。
哲学や純文学の好きな人により受けるかもしれない。
オリジナリティ溢れる大トリックを考える人には、
絶対思い付けない結末。
思い付いても、自分の名誉欲を満たす為に小説書いている奴には、
書く勇気は出ないだろう。
同じようなネタをファンタジーとしてル・グィンが短編でやっていたが、
あれは白けた。
あっと驚くネタというのは、
人によっては白けたり怒り狂うもんだが、
これは小説読み全てが唸るだろう。
何が凄いのか気付けない人は、
思索が足りません。
発見していたと叫びたくなる、
至高の古典にして完璧な前衛の究極の推理小説。
- 作者: ヒラリーウォー,Hillary Waugh,吉田誠一
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2000/05
- メディア: 文庫
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