『闇の太守〈4 桃源の巻〉』 山田正紀 講談社ノベルス

主人公側の忍者チーム「御贄衆」が壊滅すると聞いていたが、

最終巻なんだからそれもありとあまり気にしてなかったが、

全七章のしょっぱな、第一章で全滅するという凄さ!

「御贄衆」は主人公の部下のチームなので、

唯一人生き残った主人公が反撃を開始するパターンかと思うと、

第二章で主人公も最後を迎える!

こうなると「実は生きていた!」のパターンだが、

そのパターンも二転三転する怒涛のストーリー展開で一気読みです。

戦闘シーンも読みどころ満載だが、

塚原ト伝との戦闘シーンが特に凄い!

日本史で一番強い人物はやはり塚原ト伝だよな。

ラストが駆け足になった感があるが、

光秀と秀吉の死のシーンはあるが、

信長は描写しないのが、正紀の信長嫌いが顕著でナイスであるw

山田風太郎をオマージュして、

結末はあっと驚く荒山徹ワールドに着地するというのも凄い!
もう一巻分欲しかったな。

荒山徹 先生にこれの続編書いて欲しいっす。

しかし、荒山徹 より先に山田正紀 が朝鮮ネタやっていたとは思わなかった。

天才山田正紀 の先見の明は凄まじいです。