2011-04-29 『ミノタウロス』 佐藤亜紀 歴史 ミノタウロス (講談社文庫)作者: 佐藤亜紀出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/05/14メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 364回この商品を含むブログ (27件) を見るロシアの田舎地主の馬鹿息子を主人公にしたノワールぽい文学。会話文に「」を使わず、メリハリのある描写というよりは、淡々とした説明がダラダラと続き、ストーリー展開は早いんだが、主人公が糞なこともあり、感情移入してのめりこめないツマラン文学。第一次大戦やロシア革命の時代が好きな人にしか受けないだろう。広大なロシアを舞台にしてるのに、偶然の出会いが多すぎないか?これよりはドイツものの、皆川博子 の『死の泉』 の方がまだまし。