『ミノタウロス』 佐藤亜紀

ミノタウロス (講談社文庫)

ミノタウロス (講談社文庫)

ロシアの田舎地主の馬鹿息子を主人公にしたノワールぽい文学。

会話文に「」を使わず、メリハリのある描写というよりは、

淡々とした説明がダラダラと続き、

ストーリー展開は早いんだが、

主人公が糞なこともあり、

感情移入してのめりこめないツマラン文学。

第一次大戦ロシア革命の時代が好きな人にしか受けないだろう。

広大なロシアを舞台にしてるのに、

偶然の出会いが多すぎないか?

これよりはドイツものの、

皆川博子 の『死の泉』 の方がまだまし。