『プラド美術館〜絵画が語るヨーロッパ盛衰史〜』 中丸明 新潮選書

プラド美術館にある絵画をネタにヨーロッパの歴史風俗を語ったもの。
絵や画家の話題はオマケである。
美術ファンというより歴史ファン向けの本である。
ギャグや下ネタも交えて正史では語られない裏話も披露しているのでそれなりに面白い。
スペイン萌えとしては、
イサベル女王(コロンブスパトロン)のエピソードが、一番印象に残った。
彼女はほとんど入浴しなかったそうです。
その理由は政務が忙しいということもあるが、
入浴するには裸という破廉恥な格好になる必要があり、
覗き魔に性欲の対象にされるのが嫌だったからである。
ヨーロッパでは某国の王様が覗きに走り、
他国の伯爵令嬢を覗いていて興奮して強姦してしまい、
復讐に燃える伯爵は自国の王を唆して、
国家間の戦争にまで発展したことがあったそうです。
何が言いたいかと言うと、美しい女はトラブルの元ですな。ガクガクブルブル…。

プラド美術館―絵画が語るヨーロッパ盛衰史 (新潮選書)

プラド美術館―絵画が語るヨーロッパ盛衰史 (新潮選書)