『私たちが中国でしたこと−中国帰還者連絡会の人びと』 星徹 緑風出版

中国への侵略戦争の加害将兵の告白をまとめたもの。
初年兵時の実的刺突訓練(ワラ人形ではなくて拉致した中国人を銃剣で刺殺する訓練)は、
どの将兵も同じようなエピソードになるのだから、
似たようなエピソード(命乞いする中国人:「私は中国人兵士ではありません、ただの農民です、殺さないで下さい」)は、
星徹の責任でばっさり減らしても良かっただろう。
WWⅡ時代は、日本人は、日本は神様天皇が統治する素晴らしい神の国と洗脳されていたので、
中国人や朝鮮人は劣等民族というか、
人権などない虫けらと認識していたのです。
虫ケラが豊富な資源がある中国大陸を支配しているとは、資源の無駄遣い、人類社会の発展に寄与せず、
優秀民族の日本人がアジアを支配するのが、世界の為になると信じていたのです。
虫けらというか、害虫と思っていたので、
中国人や朝鮮人を殺すことは、世界の為になると思っていたのです。

で、人間性が欠如した鬼の軍隊、日本軍の将兵が、
大日本帝国軍国主義洗脳教育からどうやって解放され、
自分の加害行為を泣いて告白出来るようになったかと言うと、
この本で告白している将兵は、ソ連軍に捕まり、
シベリアで5年間の悲惨な強制収容所暮らしの後に、
中国の戦犯収容所に送られ、
そこで、洗脳教育を解いてくれる素晴らしい教育を受けたのです。
自分達の家族や愛する者を虐殺した鬼のような日本人に対しても、
中国人は彼らの人権を認め、
ソ連とは違って、収容所では強制労働させませんでした。
三度の飯をちゃんと与え、優しい丁寧な口調で接し、
読書や歌や踊りやスポーツなどの、優れた文化芸術活動を、収容所内でさせたのです。
様々なイベントは用意するが、一切強要せずに、
日本人個人個人の意思に任せました。
他人に鬼になれるのは、その人間が鬼のような心を持っているからです。
心を変えるには、その人に心の余裕を持たせなくてはいけません。
鬼を強制労働させて懲らしめても、
鬼の心は戦闘的な怨み節のままです。
三度の飯をちゃんと食べて、優れた文化芸術に自由意志で触れていれば、
鬼でも人間らしい優しい気持ちを持つ余裕が出来ます。
「中国人を虐殺した俺にここまで親切にしてくれるなんて!?」
と日本人が思い始めたら、(大体2年ぐらいかかる)
本格的な共産主義洗脳教育の開始です(藁
それをだいたい3年、平均して5年ぐらいかけて、
軍国主義の鬼を労働者階級に感情移入出来る人間に作り変えるのです。
国士舘大学卒の筋金入りの右翼将校は、軍国主義の洗脳を解いて、共産主義者にするのに13年かかったそうです。
右翼だろうと左翼だろうと、洗脳されて本人が幸福なら、どっちも同じようなものかと思いますが、
毎日殴って軍国主義をたった3ヶ月で叩き込んだ、
大日本帝国の洗脳教育より、
5年以上かけた中国共産党の努力の方が、
芸があって面白いよな。
周恩来総理の指導の元に、優しい平和的な洗脳教育を10年以上やったのですが、
現在の中国共産党は、戦犯に優しくしすぎたと、
この行為は批判されているそうです。
当時のスキルが残っているのなら、
ぜひともまたやってほしいと思う。
小学生を8人殺した鬼のような宅間被告でも、
13年かけて洗脳すれば、涙を流して罪を後悔するかもしれません。
単純に殺すのは芸がないよな。

強姦と拷問ネタ書くの忘れた。
日本軍はほぼ毎日強姦していたが、
初年兵が強姦するのはずうずうしいと思われていたそうです。
初年兵は見張り役に徹して、古参兵が安心して強姦出来る環境を作るのが仕事です。
毎日強姦していたと言っても、軍事作戦行動のある日に限られるので、
この本で告白している将兵が強姦した人数は、2年間でたった80人らしいです。
80人強姦すれば、平時なら充分悪質な連続強姦魔だと思うが、
早稲田大学のレイプサークルの会長は1年間に100人レイプしたと豪語していたっけ(藁。
日本軍将兵に強姦されるのを防ぐため、全身に大便を塗りつけていた中国人女性もいたそうだが、
可愛らしく美しく着飾っていながら(ってゆうか自分から破廉恥なカッコしておきながら)、
強姦されたとか、痴漢されたとか、ストーカーされたとか言う現代日本人女性は、
身を守る努力をしてなくて感動出来ませんね。(藁
拷問は、窒息死するかいなかの絶妙のタイミングで水を飲ませるのが、
日本軍の十八番みたいだったようですな。
レアなネタとしては、油を染み込ませた綿を膣に押し込んで火を点けるというのもあったらしいです。

声高々に叫べ!
「鬼に対しても人間扱いすれば、優しい人間になるのだ!」

私たちが中国でしたこと―中国帰還者連絡会の人びと

私たちが中国でしたこと―中国帰還者連絡会の人びと