2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『魔法株式会社』 ロバート・A・ハインライン 早川文庫SF

表題作と「ウォルドゥ」が併録されている中編集。 ガンダムを論じた記事で知ったものだから、 私は「ウォルドゥ」をパワードスーツの開発物語だと思っていたが、 単純に、ただウォルドゥが「ウォルドゥ」を造るだけの話ではなかったので感動しました。

『ハローサマー、グッドバイ』  マイクル・コニイ

未来のどこかの惑星でのエリートの少年と召使いの少女の甘くせつない初恋物語。SF的未来社会を舞台にする必然性が感じられないただの恋愛小説と思ったら、ラストの2Pというか、ラスト1行であっと驚く凄いSFになります。

『ゴールド−黄金−』 アイザック・アシモフ 早川文庫

巨匠アシモフ最後のSF短編集である。 と言ってもまともな小説は、 「キャル」 「ゴールド−黄金−」 の2作だけで、残りは読む必要がないエッセイばかりだが、 「キャル」唯一つの為だけにも買う価値は十分あります。 「ゴールド−黄金−」にも共通して言える…

『孟嘗君』 宮城谷昌光  講談社文庫

「生きるのはたやすい。人を助ければ自分が助けられる。それだけのことだ」 「自由を求める者は孤独を恐れてはならない」 「人は平等が理想だと言う。だが、自分だけは特別な存在だと思い込んでいる」 「平凡を貫ける者こそが非凡である」 「剣では人は救え…

『盤面の敵』 エラリイ・クイーン  ハヤカワ

犯人は神!メタフィクションかと思われるが、実は書いたのは、クイーン名義になってるが、シオドア・スタージョンなので、出来損ないのSFと評価するべきであろうな。

『三つの棺』 ジョン・ディクスン・カー ハヤカワ

カーは全て面白いが、ベストはやはりこれだろう。フェル博士の密室講義があるのはこれだから。

『よみがえる三国志伝説』 宝島社

本、漫画、ゲーム等、全てのジャンルの三国志ものの紹介本だが、評者になんか偏向が見られる。「龍狼伝」と「STOP!劉備くん」をボロクソに言ってるのは解せん。

『女禍-JOKER-』 大西巷一 講談社アフターヌーンコミックス

夜回り先生孔明が出会い保護観察下において、同棲を始めた少女・恚は、太古の昔に失われた筈の呪術兵器の末裔!少女を守る為に邪神と呪術合戦した孔明は、三顧の礼の前に死んでしまう!

『功名が辻』  司馬遼太郎  文春文庫

信長、秀吉、家康と三人の主君に仕え、50石の武士という境遇から、24万石を抱える大名へと立身していく山内伊右衛門(後の土佐藩主山内一豊)と妻千代の物語。内助の功の妻千代が有名だが、一豊は無能に近いが、人間的な魅力はあったらしい。

『長江落日賦』 田中芳樹 徳間書店

誰も三国志ものを書かなくなったら三国志ものを書くと言っていた田中芳樹だが、短編ならひとつ書いている。この短編集に収録されている「白日、斜めなり」が夏侯覇を主人公にした三国志ものである。

『燃えよ剣』 司馬遼太郎 新潮文庫

歳さま、かっちょええ!ハァハァハァ…。新撰組の鬼の副長、土方歳三の物語である。一度幕府の味方になると決心したのだから、幕府が悪の弱になっても、最後まで戦い抜いた歳さまは男の中の男である。

『三国志演義大事典』 沈伯俊&譚良嘯 立間祥介他訳 潮書房

演義に羅貫中が採用しなかった様々な民間伝承ネタも載っているが、京劇ネタや史蹟ネタもあり、日本人向けの事典ではない。

『メカンダームウォーズ〜新マイナーロボット大戦〜』

mecanderm.zip SRCのシナリオ。「マイナーロボット大戦」の改訂版。52話を44話にまとめます。 旧作との違いは、第1話からオメガミサイルがビュンビュン飛び回り、 マジンガーとゲッターとコンVとライディーンが味方にならず、 替りにマシーンブラスタ…

『ギャンダムウォーズ』

ganndamwars.lzh SRCのシナリオ。モビルスーツ ガンダムが立ち上がった。 ここは戦場。ただ生か死かの二つに一つの世界でアムロは戦う。 巨大なスペースバトルの幕が、今、切って落とされる。 君は青春の涙を見るか?

『マイナーロボット大戦MR(メカンダームウォーズリターンズ)』

ganndoler.lzh SRCのシナリオ。登場予定作品マシンロボクロノスの大逆襲 宇宙戦士バルディオス 合身戦隊メカンダーロボ ブロッカー軍団Ⅳマシーンブラスター UFO戦士ダイアポロン ゴワッパー5ゴーダム グロイザーX ビデオ戦士レザリオン 鉄人28号FX …

『真マイナーロボット大戦』

sm.lzh SRCのシナリオ。真マイナーロボット大戦製作メモ無駄さんからリクエストあったから、真マイナーロボット大戦を作ることにした。 遊びのゲームに下書き書くのは、仕様書を書く仕事みたいで白けるので、 今までいっさいそういうことはせず、いきなりe…

『世に棲む日日』 司馬遼太郎  文春文庫

「おもしろき こともなき世を おもしろく 棲みなすものは 心なりけり」高杉晋作辞世の句 前半の主人公、知識狂の吉田松蔭にまず萌えた。サドの家庭教師に体罰をくらっても、知識を教えてくれる先生様だからと、吉田松蔭は教師を少しも恨まない。外国には自分…

『三国志新聞』 三国志新聞編纂委員会 日本文芸社

新聞記事(写真は中国中央電視台製作のTVドラマから付与)形式で語る三国志。広告でギャグやってるのが面白い。楊修も写真入りで、「楊修とクイズ合戦を楽しむ曹操」の記事があります。この本での新しい視点は、麻薬王孔明である。南征は、麻薬生産地域(ラオ…

『尻啖え孫市』 司馬遼太郎 講談社文庫

「俺のケツをなめろ!」 日本征服を企む悪の織田信長に敢然と立ち向かったテロリスト雑賀孫市の物語である。テロリストだが、陽気な女好きで、魅力的な人物である。

『爆笑三國志』 イラスト唐沢なをき&皇なつき 光栄

光栄が出した三国志本で一番価値のあるのはこれである。三国志ネタのギャグ風解説本の最高傑作である。ギャグの面白さは唐沢なをきのイラストに負うところも多いかと思うが、人材コレクターの曹操とか、劉備オタクの魏延とか、定番の三国志ギャグの元本はこ…

『新釈三国志』 童門冬二 人物文庫

「小説 上杉鷹山」で有名になった日本史寄りの作者だから、三国志ものを書いても、三国志の人物を日本史の人物に喩えてしまうというアホ。判りやすさを目指しているのかもしれないが、牽強付会が過ぎて笑う。

『群雄三国志大軍師伝』 大河原龍二 学研

曹沖が14才で死なずに自勢力を築き、「曹沖・劉備連合軍」対「曹丕・孔明連合軍」という凄い戦いが展開されます。

『光海岸で待つ』 長谷川法世 双葉社

長谷川法世にSF漫画が有ったのは黒歴史として完全封印されているようですね。

『ありえざる都市』 デイヴィッド・ジンデル ハヤカワ

数学的超空間にある謎の都市に住む少年の成長物語。最終的には宇宙飛行士になってワケノワカラン空間でワケノワカラン戦いするのであるが、都市内でのマラソンレースが数学SFとしては物足りない。

『機動戦士ガンダムMS戦記』 近藤和久 講談社

これが理想的なガンダムワールドである。主人公はジオンの少年兵である。アニメと重複するキャラは黒い三連星とジーンのみで、味方にニュータイプなど一人もでてこないし、もちろん主人公のフレデリック・ブラウン(ええい、このネーミング欠損症!)もニュ…

『フランケンシュタイン支配』 ディーン・クーンツ ハヤカワ文庫NV

比喩やギャグだと思ってた事がマジだと明かされ驚愕! 敵も味方も良い意味で大暴走し、物語のワクワク感も大スケールアップ! 前作の何がアレだったのは、ミステリとしても巧いと思いました。

『ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを』 カート・ヴォネガット・ジュニア

本書は漫画「はみだしっ子」ファンの必読書であり、 「はみだしっ子」しか感動する物がない人は読んではいけない本でもある。 サーザ・グレアム・ダルトンの謎が本書によってすべて解けてしまうのである。 本書の主人公、エリオット(水樹和佳とは無関係)・…

『西遊妖猿伝』 諸星大二郎 双葉社

漫画家がよくネタにするものがある。新撰組・三国志・罪と罰・聖書etc…。西遊記もよく使われるネタだ。だが本書は西遊記というより革命戦争演義ものに近い。予言書に毛沢東の名まで出てくるSFである。

『ぼくの学校は戦場だった』 楠桂 集英社

まじめな「ぼくの村は戦場だった」ファンが読んだら怒り狂うであろうとっても楽しい反戦コメディである。

『こちら殺人課!』 E・D・ホック 風見潤 編訳 講談社

レオポルド警部の事件簿 CAPTAIN LEOPOLD AND THE GHOST KILLER●サーカス何の罪も無い純粋無垢ないたいけな子供の死体が発見された。レオポルド達の捜査の結果、一人の容疑者が浮かびあがった。状況証拠しかなかったが、その…