『光海岸で待つ』 長谷川法世 双葉社

長谷川法世にSF漫画が有ったのは黒歴史として完全封印されているようですね。
デューンでも言っておったが、軍隊は存在するのなら、
必ず戦ってしまうのである。
敵が攻めてこなければ、自分から攻めてしまうものだし、
外国に戦う相手がいなければ、自国民に銃を向けるようになるのである。
恋する少女のようにタチの悪いアーパーパープー存在が軍隊というものなのである。

本書のベストセリフ

ゲイ所長「戦争だ!わかるかねマッド君
     この世で最も利潤の高い商売は戦争なのだよ!!
     戦争が起これば、
     燃料・金属・木材・食糧などあらゆる物資が膨大に消費される。
     戦争とは限りなき消費だ、
     それは商人にとっては限りなき富をもたらすものだ。
     MOTは戦争という恐怖を売り、
     そして富を得る!!」
マッド「…バカな、そう簡単に戦争が…」
ゲイ所長「フフ…そう思うかね?」
ジャムラー議員「エド・星原君はこういう、
        戦争を好む国民は一人もいない…
        と、よかろう、
        しかし彼はそのあとに付け加えるのを忘れておる。
        戦争に負けることを好む国民もまた一人たりとも存在しない!!」
ゲイ所長「どうかね」
マッド「…戦争は起きるのか…?」
ゲイ所長「当然!
     世界には戦うべき兵器と戦うべき軍隊が満ちている。
     彼らは戦いたくてうずうずしているのだ」
マッド「しかし…必ず戦うとは…」
ゲイ所長「ランナーは走りボクサーはリングで殴り合い、
     そして狼はうさぎを噛み殺す!
     走り殴り合い噛み殺してこそ彼らの存在理由はあるのじゃないかね、
     だとすれば戦わない軍隊など考えられない訳だ。
     誘惑されたがっている年頃の娘というものは、
     耳元で男がちょっと囁くだけで有頂天になり恋におちる!
     軍隊も同じようなものだ。
     誘惑の囁きを待っている」