少年漫画

『反日マンガの世界』 晋遊舎

ネタにされている漫画は雁屋哲の「マンガ 日本人と天皇」 や、石坂啓の「安穏族」 などのメジャー作と、地方自治体が発行してるマイナー作、同人作も取り上げているが、原田智子(はらだ・さとこ)が出てこないのは、雑学王唐沢兄が噛んでいるにしてはやや物…

『紫電改のタカ』 ちばてつや

本書のベストセリフ 滝城太郎「鬼畜米英と教えられてきたが、 あいつもあいつも俺と同じ人間だった。 戦場で敵として出会わなければ良き友人に成れたかもしれない」 ちばてつやの最高傑作にして戦記漫画の最高傑作。 少年漫画として悪役のインフレという王道…

『栞と紙魚子の生首事件』 諸星大二郎 朝日ソノラマ

大さまが描いたクトゥルーネタのホラーギャグ。 本好きの女子高生二人が主人公。 一人は古本屋の娘の眼鏡っコ ですので、その手の趣味の人にはタマランでしょう。

『女禍-JOKER-』 大西巷一 講談社アフターヌーンコミックス

夜回り先生孔明が出会い保護観察下において、同棲を始めた少女・恚は、太古の昔に失われた筈の呪術兵器の末裔!少女を守る為に邪神と呪術合戦した孔明は、三顧の礼の前に死んでしまう!

『光海岸で待つ』 長谷川法世 双葉社

長谷川法世にSF漫画が有ったのは黒歴史として完全封印されているようですね。

『機動戦士ガンダムMS戦記』 近藤和久 講談社

これが理想的なガンダムワールドである。主人公はジオンの少年兵である。アニメと重複するキャラは黒い三連星とジーンのみで、味方にニュータイプなど一人もでてこないし、もちろん主人公のフレデリック・ブラウン(ええい、このネーミング欠損症!)もニュ…

『西遊妖猿伝』 諸星大二郎 双葉社

漫画家がよくネタにするものがある。新撰組・三国志・罪と罰・聖書etc…。西遊記もよく使われるネタだ。だが本書は西遊記というより革命戦争演義ものに近い。予言書に毛沢東の名まで出てくるSFである。

『三国志』 横山光輝 潮出版社

今は亡き月刊朝日が三国志の特集を組んだ時、日本語で読める書籍は200種類以上あると詳細なリストを載せていたが、その小説や研究書や漫画のすべて200種類の中で、ベストを選べば私にとってはやっぱり横山先生の三国志がベスト1である。吉川英治版が…

『SWEET三国志』 片山まさゆき

すべての画像作品の中で、楊脩徳祖が一番かっこよく描かれている素晴らしい作品。ギャグで笑える楽しい作品ですが、最終回は泣けます。孔明と曹操の出会いは柴田錬三郎を盗作していてメチャンコ孔明がカッコイイですが、それ以後は孔明といえどもボケまくり…

『蒼天航路』 王欣太 講談社 コミックモーニングコミックス

すべての人物が魅力的だという奇跡のような三国志である。悪役としてメジャーな董卓がかっこいいのは、予測ついても、韓馥さえかっこいいんだから、作者の力量には感服してしまう。(洒落ではない)外見を美男子に描けないキャラでも、生きざまや死にざまが…

『龍狼伝』 山原義人 講談社 月刊少年マガジンコミックス

現代日本の中学生カップルが三国志時代にタイムスリップ!と聞くと眉村卓のジュブナイルSFみたいだが、まともで思想的にも深い三国志ものである。司馬懿仲達が曹操を利用してる真の悪役であり、美青年の頃から登場してるので、仲達ファンは必読である(北…

『爆風三国志・我王の乱』 山口正人 日本文芸社 ゴラクコミックス

漫画ゴラク連載と聞くといかにも暴力シーンのみを追求してるイメージがあるが、史実に基づいた新らしい描写もあるし、なかなか読ませます。蜀が主人公側みたいだが、魏や呉の人物もかっこいいです。孫堅文台が赤ん坊の孫権をおんぶしたまま戦うのは、呉ファ…

『天地を喰らう』 本宮ひろ志 集英社

本宮ひろ志は基本的に暴力肯定の右翼漫画家だから嫌いなのだが、これは実は好きです。宗教の神や仏より三国志の登場人間の方が、精神の器が大きい、肝っ玉のでかい奴等が多いと常々私は思っていたが、この作品では天界も関わって来て、神や悪魔や鬼に劉備が…

『三国志』 園田光慶 講談社漫画文庫

劉備玄徳が一番かっこいい三国志。剣法家としても張飛に引けをとらない。戦場の描写が秀逸である。死体や骸骨フェチの人は必見。さすがは暁戦闘隊の作者である(軟弱サンデーにも戦記漫画が連載されていた時代があったのだよ)

『マンガ三国志』 守屋洋 とみ新蔵 三笠書房

三国志の解説本の量だけなら多分日本一の守屋洋原作だが、解説本のどれを読んでも同じ内容の人だから、この漫画もあたりさわりのない平凡な作品である。楊脩徳祖は登場しませんが、コマの外に無数の補足文が書かれている構成で、欄外の文では楊脩の鶏肋事件…

『三国志』『三国志第二部諸葛孔明』 李志清 スコラ社

池上遼一もどき絵の香港漫画家の作品。蜀中心の為、魏や呉の人物は名前さえ紹介されないパターンが多い。内容はよくある蜀ものだし、絵がズバ抜けて凄いというわけでもないので、読んでも何も残らない平凡な作品。楊脩の顔はまあまあカッコいいんだけどね。

『項羽と劉邦』 横山光輝

楚漢戦争の大まかな入門書としては、いいだろうが、司馬遼太郎版に比べると、すべてが、見劣りする。ただし、横山光輝の長所は、漫画は娯楽と割り切る職人気質にある。言い換えれば、思想性、テーマ性を出さないという事である。手塚治虫のように、ヒューマ…

『史記』 横山光輝

第1話は史記ではなくて、漢書司馬遷伝を漫画化して、史記の作者の司馬遷の紹介から入る構成が素晴らしい。犯罪者としてチンチン斬られる刑罰を受けても、父が遣り残した夢を具体化させる為に、史記の執筆に人生の全てをかけた司馬遷に感動しない奴は、人間…

『封神演義』 藤崎竜

封神演義 完全版 1 (ジャンプコミックス)作者: 藤崎竜出版社/メーカー: 集英社発売日: 2005/07/04メディア: コミック購入: 2人 クリック: 110回この商品を含むブログ (125件) を見る仙界伝 封神演義 DVD-BOX出版社/メーカー: キングレコード発売日: 2005/12/…

『暗黒神話』 諸星大二郎

暗黒神話 (集英社文庫(コミック版))作者: 諸星大二郎出版社/メーカー: 集英社発売日: 1996/11/15メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 121回この商品を含むブログ (59件) を見る暗黒神話・餓鬼の章 [VHS]アーティスト: 諸星大二郎出版社/メーカー: 大映発売日:…

『墨攻』 森秀樹 小学館コミックス

墨攻 (1) (小学館文庫)作者: 酒見賢一,久保田千太郎,森秀樹出版社/メーカー: 小学館発売日: 1999/05/01メディア: 文庫 クリック: 24回この商品を含むブログ (56件) を見る墨攻 [DVD]出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント発売日: 2009/01/28…

『マンガ 日本人と天皇』 作:雁屋 哲 画:シュガー佐藤 

マンガ 日本人と天皇―近代天皇制とはなにか (講談社プラスアルファ文庫)作者: 雁屋哲,シュガー佐藤出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/04メディア: 文庫 クリック: 10回この商品を含むブログ (9件) を見る政治と経済と教育の現場において、日本国に発生す…

『子供の王国』 諸星大二郎

子供の王国―諸星大二郎珠玉短編集 (ジャンプ・コミックスデラックス)作者: 諸星大二郎出版社/メーカー: 集英社発売日: 1984/08/15メディア: コミック クリック: 16回この商品を含むブログ (6件) を見る本書のベストセリフ狩場「子供みたいに遊びまわっていた…

『銀と金』 福本伸行 双葉社

銀と金 (1) (双葉文庫―名作シリーズ)作者: 福本伸行出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2005/12メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 35回この商品を含むブログ (56件) を見る狙撃の天才ゴルゴ13にもテニスの天才岡ひろみにもバレエの天才ノンナ・ペトロワにも…

『プラモ狂四郎』 やまと虹一 クラフト団 講談社

プラモ狂四郎(1) (講談社漫画文庫)作者: やまと虹一,クラフト団出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/07/11メディア: 文庫 クリック: 17回この商品を含むブログ (14件) を見るプラモ狂四郎(10) (講談社漫画文庫)作者: やまと虹一,クラフト団出版社/メーカー:…

『百億の昼と千億の夜』 光瀬龍作 萩尾望都画

百億の昼と千億の夜 (秋田文庫)作者: 光瀬龍,萩尾望都出版社/メーカー: 秋田書店発売日: 1997/04/01メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 98回この商品を含むブログ (86件) を見る少女漫画界の女王モーさまが漫画化したが、 少年チャンピオンに連載されたので…