2011-07-08から1日間の記事一覧

『オレ様化する子どもたち』 諏訪哲二 中公新書ラクレ

怖ェ、凄ェ怖いよお〜。ヘタなホラー映画やホラー小説より怖い。ガクガクブルブル…。1980年代中葉から、日本には変な子供、若者が大量に目に付くようになった。一言で言えば、誇大妄想狂のキ○ガイ。幼児の未熟な心のまま、10代20代へと体のみは成長したキチ○イで…

『マリコ/マリキータ』 池澤夏樹 文春文庫

本書のベストセリフピエール「すべてが争いなしに、予定調和のうちにうまく配分される世界だったらどんなにいいだろうとずっと思っていた。自分と他人の区別がないのならどんなに楽だろうと思ってきた。感覚をすべて共有できたら、全部が一体となって一つの…

『愛死』 ダン・シモンズ  角川文庫

本書のベストセリフロバート・ハーンズ「地球上の生命はすべて 偶発的に生まれたものだということがわかっている。 人間もまた偶然の存在だ。 だが、人が互いに愛し合うのは偶然ではない。」 ①「真夜中のエントロピー・ベッド」 ②「バンコクに死す」 ③「歯の…

『エンジェル・エコー』 山田正紀 新潮文庫

想像できないものを想像する天才山田正紀。 今回のモチーフは超空間である。 250P程度の薄い本なので、詳しく書くと読む楽しみがなくなるので、詳しくは書けないが、万能の美少女のアシスタントになった、覚醒しないエンディミオンの物語という紹介はどうよ…

『テロリスト伝説』 三好徹 集英社文庫

本書のベストセリフ 岡本耕三「愛を知るのに言葉はいらない。しかし、革命を知るには実践が必要である」『赤い星の伝説』 『暗殺者の伝説』 『不死鳥の伝説』 『革命家の伝説』 『炎と水の伝説』 『千里虎の伝説』

『三国志外伝』 三好徹 光文社

『美貌の皇妃』甄皇后 『孔子の末裔』孔融 『烈士の運命』臧子源 『虚誉の人』許靖 『謀士、南海に果つ』虞翻 『最後の朝臣』荀紣 『張飛の妻』夏侯月姫 『諸葛一族』諸葛瑾 『謀士の哀しみ』賈詡 『乱世の掟』楊脩 『劉備の刺客』孟達 『悲運の使者』張温 …

『心中天浦島』 栗本薫 早川文庫

本書のベストセリフ 「アナタヲ理解シタイ 私ヲ理解シテ欲シイ」 『遥かな草原に』B.G.M"いとしのエリー"by サザン・オール・スターズ『ただひとたびの』B.G.M"I can't tell you why"by イーグルス 『優しい接触』B.G.M"亡き王女のためのパヴァーヌ"by モー…

『反日マンガの世界』 晋遊舎

ネタにされている漫画は雁屋哲の「マンガ 日本人と天皇」 や、石坂啓の「安穏族」 などのメジャー作と、地方自治体が発行してるマイナー作、同人作も取り上げているが、原田智子(はらだ・さとこ)が出てこないのは、雑学王唐沢兄が噛んでいるにしてはやや物…

『百万ドルをとり返せ!』 ジェフリー・アーチャー   新潮文庫

主人公の一人がブール代数を専門にする数学者なので、十進法とみせかけて二進法で騙すとか、最短距離のスタイナー点を利用するとか、整数座標を角度πで避けるとかのネタを期待したが、数学トリックはほとんどなくて期待とは違ったが、終盤のどんでん返し二連…

『林達夫セレクション〈1〉反語的精神』 平凡社ライブラリー

本書のベストセリフ学生さん「20世紀思想の研究をどういう風にやったらよいか」林達夫「義眼のように薄気味悪い目つきをしたサルトルの小説などばかり 読み耽っている君には、最良の答えは見えないだろう」 似非思想家をぶった切る林先生は素晴しい!林先生…