『三国志外伝』 三好徹 光文社
『美貌の皇妃』甄皇后
『孔子の末裔』孔融
『烈士の運命』臧子源
『虚誉の人』許靖
『謀士、南海に果つ』虞翻
『最後の朝臣』荀紣
『張飛の妻』夏侯月姫
『諸葛一族』諸葛瑾
『謀士の哀しみ』賈詡
『乱世の掟』楊脩
『劉備の刺客』孟達
『悲運の使者』張温
『恩讐二代』龐徳
『街亭の敗戦』馬謖
『志、立たずとも』諸葛恪
『洛神の賦』曹植
の16篇が収められているが、
楊脩を主人公にした作品の題にご注目いただきたい。
『乱世の掟』という題は、
三国志だろうと戦国時代だろうとローマ時代だろうと、
乱世の戦争状態にあった国に生きた人物なら、
誰にも通用する題である。
それを敢えて楊脩に冠するということは、
世界史の人間全200億人の中で、
楊脩がもっとも注目に値する人物だと、
作者は主張していると解釈する。
恐れて殺した楊脩の偉大さが判らない奴は小物である。
正しい歴史認識している三好徹は一流である。
- 作者: 三好徹
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2008/03/12
- メディア: 文庫
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