三国志
三国志オタクには有名な名セリフばかりが登場するが、 渡辺精一先生の解説は、詩心溢れる韻の解説もあって、 とても楽しくて参考になります。「破竹の勢い」が「破木の勢い」でなくて、 何故「破竹」なのかの必然性の解説が素晴しい。 「破竹の勢い」の進撃…
世界征服を企む悪の軍事独裁国家蜀の麻薬王孔明に敢然と立ち向かった正義の美青年仲達の物語(ちょっと違うw)。蜀が北朝鮮のように国家事業として麻薬を栽培して悪い事してるのは一応描かれてます。描写が地味過ぎて熱烈お勧めではないが、悪の蜀に興味がある…
『美貌の皇妃』甄皇后 『孔子の末裔』孔融 『烈士の運命』臧子源 『虚誉の人』許靖 『謀士、南海に果つ』虞翻 『最後の朝臣』荀紣 『張飛の妻』夏侯月姫 『諸葛一族』諸葛瑾 『謀士の哀しみ』賈詡 『乱世の掟』楊脩 『劉備の刺客』孟達 『悲運の使者』張温 …
SF西遊記が「スタージンガー」としてアニメ化され、 それなりに小銭を稼いだ石川英輔が、もう一発当てようと書いたのが、「SF三国志」である。結果は惨敗。SF界からも三国志界からも黒歴史として封印されたw三国志の舞台を宇宙に移し、三国志キャラが…
本、漫画、ゲーム等、全てのジャンルの三国志ものの紹介本だが、評者になんか偏向が見られる。「龍狼伝」と「STOP!劉備くん」をボロクソに言ってるのは解せん。
誰も三国志ものを書かなくなったら三国志ものを書くと言っていた田中芳樹だが、短編ならひとつ書いている。この短編集に収録されている「白日、斜めなり」が夏侯覇を主人公にした三国志ものである。
演義に羅貫中が採用しなかった様々な民間伝承ネタも載っているが、京劇ネタや史蹟ネタもあり、日本人向けの事典ではない。
新聞記事(写真は中国中央電視台製作のTVドラマから付与)形式で語る三国志。広告でギャグやってるのが面白い。楊修も写真入りで、「楊修とクイズ合戦を楽しむ曹操」の記事があります。この本での新しい視点は、麻薬王孔明である。南征は、麻薬生産地域(ラオ…
光栄が出した三国志本で一番価値のあるのはこれである。三国志ネタのギャグ風解説本の最高傑作である。ギャグの面白さは唐沢なをきのイラストに負うところも多いかと思うが、人材コレクターの曹操とか、劉備オタクの魏延とか、定番の三国志ギャグの元本はこ…
「小説 上杉鷹山」で有名になった日本史寄りの作者だから、三国志ものを書いても、三国志の人物を日本史の人物に喩えてしまうというアホ。判りやすさを目指しているのかもしれないが、牽強付会が過ぎて笑う。
曹沖が14才で死なずに自勢力を築き、「曹沖・劉備連合軍」対「曹丕・孔明連合軍」という凄い戦いが展開されます。
1巻の魏書武帝紀から順に読もうと思うと挫折するであろう。難しい漢字が改行なしに延々と続きます。私は1巻を読むのに、15時間かかりました。
私が一番敬愛している三国志の研究家。この本読めば目からウロコが落ちます。
三国志オタクの必需品。名前のない人物も載ってます。
私が二番目に好きな研究家。学説としては無視されているみたいだが、新しい視点がいっぱいあります。
これはプロレタリア紀行文学です。ギャグが爆裂してるので凄い。
名文と評価される林田であるが、学者先生にしてはマシというレベルである。小説を読みなれている私にはむしろ悪文に思える。「○○については既に××の章で触れたので詳細は省く。」という文がしつこく出てくるのでむかつく。
田中芳樹が歴史の捏造だと怒り狂っていたトンデモない三国志である。OPクレジットに立間祥介訳「三国志演義」よりと出ますが、大嘘である。演義より蜀贔屓が酷い滅茶苦茶な話である。
吉川英治というと、説教臭い「宮本武蔵」の悪評のせいで、敬遠する諸兄もいるかもしれぬが、読みにくい「三国志演義」を日本人向けに翻案した本書は、小説メディアのなかではベスト1である。はっきり言っちゃえば、これさえ読んでおけば立派な三国志ファン…
文体が古くて読み辛い。中国古典小説の特徴なのだが、人物の内面描写をほとんどしないので、感情移入しにくい。孔明死後の三国すべての滅亡の過程を知りたい人向け。ようするに、吉川三国志を読んだ後に、これの8巻だけを読めばいい。
楊脩徳祖にもっとも好意的な小説である。ビジネスジャンプの連載では曹操の死で終わったが、単行本ではそれ以後の時代を書き足しています。何と言っても楊脩徳祖の死後に孔明が楊脩徳祖の事を語るシーンがあるのが素晴らしい!
私が理想とする諸葛孔明はこれである。北方や谷の三国志では、孔明も殺人鬼で、自分の手で人殺しをするが、この作品の孔明は仏教徒であり、北の呂布・南の作融と言われた、暴れん坊の作融が剣を振りかざしているのに、平然と言葉だけで説得しようとするのだ。
まさしく秘本である。劉備玄徳が曹操孟徳以上の悪役で登場するのは空前絶後である。出来ればこれは、あらゆる三国志ものすべてを読んでから読んで欲しい。あっと驚く新解釈で展開するので、これを一番最初に読んでしまうと、他の三国志がなんとも甘い話に思…
本書の新しい視点は一族・家系図を徹底的に調査した点である。その結果浮かび上がるのは、曹一族と楊脩徳祖の楊一族の密接な関係である。楊脩の父も祖父も大活躍する素晴らしい小説である。楊脩の死後も楊脩の事が語られる素晴らしい小説である。
一番かっこいい三国志である。劉備と張飛の出会いは空から落ちてくる死体とともに始まるし、孔明が出盧する時に、孔明の妻は後顧の憂いにならないようにと、自害するし、男には個人的な愛を捨てても、世の為人の為に立たねばならぬ時があるのだ!
これは辻真先とネタが被ってる三国志時代の密室殺人事件テーマの小説であるが、表の名探偵は当然孔明であるが、ラストであきらかになる本物の名探偵の正体にちょっと感動するかも。犯人探しではなくて探偵探しの物語(笑)
道教の立場から羅貫中の間違いを正す決定版三国演義。権威ある(とされる)書物に書かれていることを鵜呑みにする学者馬鹿と違って、民衆の生活視点の立場を大事にする安能先生のポリシーは素晴らしいのだが、いくら民衆に受けたからと言って、道教の超常現…
この薄さ(たった255ページ)でもちゃんと、楊修は登場します。楊修が登場しない三国志ものなんて、三国志の本質を理解してない2流の文筆作業員の手によるものである。この薄さで新書なら普通は研究書だが、一応、正史に基づいた小説である。
If三国志の元祖。正史がでたらめなのだと主張する作者であるが日本のトンデモ三国志に比べれば、渡辺精一先生の名訳のせいか、素晴らしい小説に思えてくる。
出鱈目三国志のブームを作った元祖と酷評される本書であるが、後続したトンデモ三国志小説の群れに比べれば、まともに思える。流馬の正体を水陸両用輸送車としたのはメカフェチ心をくすぐる。