『秘本三国志』 陳舜臣 文春文庫

まさしく秘本である。

劉備玄徳が曹操孟徳以上の悪役で登場するのは空前絶後である。

出来ればこれは、あらゆる三国志ものすべてを読んでから読んで欲しい。

あっと驚く新解釈で展開するので、これを一番最初に読んでしまうと、

他の三国志がなんとも甘い話に思えてしまうだろう。
解釈が凄いとは歴史を捏造するということではありません。

歴史事件の裏を推理する見事な説明に読者は驚愕するであろう。

例を挙げると、生涯勝率2割ぐらいの劉備は、いつもいつも負けるのによく生き抜いてこれたなぁ、

と思ったことはありませんか?その答えはこの小説の中にあります。

秘本三国志〈1〉 (中公文庫)

秘本三国志〈1〉 (中公文庫)

秘本三国志〈5〉 (中公文庫)

秘本三国志〈5〉 (中公文庫)

秘本三国志(六) (中公文庫)

秘本三国志(六) (中公文庫)