2011-05-31から1日間の記事一覧

『三国志の旅』 村山孚 徳間文庫

これはプロレタリア紀行文学です。ギャグが爆裂してるので凄い。

『人間三国志』 林田慎之助

名文と評価される林田であるが、学者先生にしてはマシというレベルである。小説を読みなれている私にはむしろ悪文に思える。「○○については既に××の章で触れたので詳細は省く。」という文がしつこく出てくるのでむかつく。

『三国志』 横山光輝 潮出版社

今は亡き月刊朝日が三国志の特集を組んだ時、日本語で読める書籍は200種類以上あると詳細なリストを載せていたが、その小説や研究書や漫画のすべて200種類の中で、ベストを選べば私にとってはやっぱり横山先生の三国志がベスト1である。吉川英治版が…

『SWEET三国志』 片山まさゆき

すべての画像作品の中で、楊脩徳祖が一番かっこよく描かれている素晴らしい作品。ギャグで笑える楽しい作品ですが、最終回は泣けます。孔明と曹操の出会いは柴田錬三郎を盗作していてメチャンコ孔明がカッコイイですが、それ以後は孔明といえどもボケまくり…

『蒼天航路』 王欣太 講談社 コミックモーニングコミックス

すべての人物が魅力的だという奇跡のような三国志である。悪役としてメジャーな董卓がかっこいいのは、予測ついても、韓馥さえかっこいいんだから、作者の力量には感服してしまう。(洒落ではない)外見を美男子に描けないキャラでも、生きざまや死にざまが…

『龍狼伝』 山原義人 講談社 月刊少年マガジンコミックス

現代日本の中学生カップルが三国志時代にタイムスリップ!と聞くと眉村卓のジュブナイルSFみたいだが、まともで思想的にも深い三国志ものである。司馬懿仲達が曹操を利用してる真の悪役であり、美青年の頃から登場してるので、仲達ファンは必読である(北…

『爆風三国志・我王の乱』 山口正人 日本文芸社 ゴラクコミックス

漫画ゴラク連載と聞くといかにも暴力シーンのみを追求してるイメージがあるが、史実に基づいた新らしい描写もあるし、なかなか読ませます。蜀が主人公側みたいだが、魏や呉の人物もかっこいいです。孫堅文台が赤ん坊の孫権をおんぶしたまま戦うのは、呉ファ…

『天地を喰らう』 本宮ひろ志 集英社

本宮ひろ志は基本的に暴力肯定の右翼漫画家だから嫌いなのだが、これは実は好きです。宗教の神や仏より三国志の登場人間の方が、精神の器が大きい、肝っ玉のでかい奴等が多いと常々私は思っていたが、この作品では天界も関わって来て、神や悪魔や鬼に劉備が…

『三国志遊戯STOP劉備くん!』 白井恵理子 角川書店 アスカコミックス

女の子の為の男同志の愛の世界がテーマの「小説JUNE」に連載されてた作品。しかし、やおいネタはない笑える4コマギャグです。曹操がパタリロ入っているのはなんともいえずおかしい。ギャグ4コマとしては、みずしな孝之系の雰囲気もある。

『悪童日記』 アゴタ・クリストフ ハヤカワepi文庫

文学扱いされるが、鬱陶しい純文学ではなくて、エンタメノワールの傑作だよね!ホモとの絡みをもっと書いてほしかった。主人公の少年の尻の穴は無事だったのだろうか?無駄な情報が多すぎる小説なんて読みたくないが、これの続きは読まずに止める事は不可能…