『三国志英雄ここにあり』『三国志英雄生きるべきか死すべきか』 柴田練三郎 講談社文庫

一番かっこいい三国志である。

劉備張飛の出会いは空から落ちてくる死体とともに始まるし、

孔明が出盧する時に、孔明の妻は後顧の憂いにならないようにと、自害するし、

男には個人的な愛を捨てても、世の為人の為に立たねばならぬ時があるのだ!
暴力団員でも自分の家族は愛するそうである。貴方も人民の為に戦ってみませんか?

後半は姜維伯約が主人公になる珍しいパターンである。

姜維の大逆転の秘策はあまり描かれることがないので、演義を読むのが辛いけど、

孔明の死後の物語を読みたい人はこっちを読もう。

孔明劉備に会う前に中国を放浪して曹操と会っていたエピソードの元祖はこれです。

柴田錬三郎選集 (10) 柴錬三国志 英雄ここにあり(上)

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