『テロリスト伝説』 三好徹 集英社文庫

本書のベストセリフ

岡本耕三「愛を知るのに言葉はいらない。しかし、革命を知るには実践が必要である」

『赤い星の伝説』
『暗殺者の伝説』
『不死鳥の伝説』
『革命家の伝説』
『炎と水の伝説』
『千里虎の伝説』

一番長い 『赤い星の伝説』がやはり最高傑作であろう。

左翼系テロリストを主人公にしても売れるわけがないが、

中篇や短編で終わるには惜しいネタばかりである。

私が右翼より左翼に惹かれる理由がこの短編集で明確になりました。

愛国心は自然のものである。

知る行為を尊重せずに、

愛を尊重すれば、

愛する異性が生きている愛すべき祖国に命を賭けるのが、

自然な行為である。

が、本で知識欲に目覚めた若者は、

パレスチナ難民200万人などという知識を忘却出来ずに、

異国の虐げられた人々にも感情移入してしまうのだ。

自分の所属する群れの為に戦うのは、

動物でも出来る。

人間であるなら、知によって戦う方がかっちょええと思うので、

右翼より左翼の方が知的レベルが高いような気がして、私は、シンクロ出来るのである。

右翼は単純思考に思えるのだ。

お国の為に戦うより、世界の人民の為に戦う方がスケールがでかくて、

志が大きいように思う。

暴力は嫌いなので、現実には私は戦いませんが、

志の問題である。

ネタとして知識欲を擽るかという問題である。

本のネタとしては左翼の方が面白いが、

現実に付き合うのなら、右翼の方が魅力的な人物は多いけどなw

テロリスト伝説 (集英社文庫)

テロリスト伝説 (集英社文庫)