『オレ様化する子どもたち』 諏訪哲二 中公新書ラクレ

怖ェ、凄ェ怖いよお〜。

ヘタなホラー映画やホラー小説より怖い。ガクガクブルブル…。

1980年代中葉から、

日本には変な子供、若者が大量に目に付くようになった。

一言で言えば、誇大妄想狂のキ○ガイ。

幼児の未熟な心のまま、

10代20代へと体のみは成長したキチ○イである。

この「オレ様化した子供達」は、

客観的に物事を考える能力が無く、

自分の主観が絶対的事実だと認識しているのであ〜る。
偉大なオレ様が自由な王国で、

王様として君臨する為に社会は存在すると認識しているのである。

未熟な子供なのに、

大人と対等以上の存在だと思い込んでいるのである。

王様と思い込んでいるから、

大人の説教など聴かずに、

マジギレするのである。

オレ様の為に世界があるのだから、

自分が悪いことをしても反省しない。

それどころか、

物理的事実も、

自分に不利な事象は存在しないと主張するのである。

喫煙やカンニングの現場を押さえられても、

こいつらは、

「やってない」

と本気で抗議するのである。

自分を気持ちよくするために、

社会が存在すると思っているので、

こいつらは、全ての注意、批判にキレる。

授業中の私語に対して、

「授業に参加する気がないのなら来るな」

と教師が注意すると、

「参加する気があるから、わざわざ教室まで来てやっているんじゃないか、

そんなことも判らないのか、このオカマ!」

などと教師を罵倒するそうです。

現代の教師は子供を注意する時に、

「○○さんは悪いことしているようにも見えるので注意してもいいですか?」

と子供にお伺いをたてねばならないそうですw

で、なんで、こんな異常な子供たちが発生してきたかの分析が素晴しい。

子供をネタに飯を食ってる学者達の説も検証していて、

諏訪哲二氏の優れた分析力を堪能出来る良書である。

宮台真司和田秀樹上野千鶴子尾木直樹村上龍水谷修

痛快にぶった斬ってます。

絶対善の子供を楯にして尾木直樹が企んでる野望を指摘する箇所は凄い知的興奮します。

文章はややへたなので読み辛いが、

宮台真司和田秀樹上野千鶴子尾木直樹村上龍水谷修

胡散臭いと睨んでいる人には本書は必読。

オレ様化する子どもたち (中公新書ラクレ)

オレ様化する子どもたち (中公新書ラクレ)