2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『ゴールデン・フリース』 R・J・ソウヤー ハヤカワ

SFのコンピュータと言うと、HAL9000が有名だが、ノイローゼの被害妄想になって殺人する心の弱い香具師でイマイチだよな。本書の宇宙船のコンピュータはいいぞ!

『魔界転生』 山田風太郎 講談社

登場する忍法は<魔界転生>と<髪切丸>と<ひよどり越えの逆落とし>のたった三つ。逆落としは、あまりにも笑っちゃうので、忍法に認めない人もいるみたいだが、この笑えるギャグのセンスが、筒井康隆並みに素晴らしい。そして、小説としてストーリー展開…

『スカイラークシリーズ』 E・E・スミス 創元

悪役が宇宙1の魅力を持つ(w最終巻で主人公と協力して我々の銀河系を守る為に、二つの銀河系をメガクロスさせて消滅させてしまって、正義に目覚めたかと思わせるが(銀河系二つ消滅させるジェノサイドに正義もクソもないか?)

『甲賀忍法帖』  山田風太郎

甲賀忍法帖では忍法名は叫んでないので忍法名は捏造です。 甲賀卍谷信楽十人衆 勝利条件 人別帖に書かれている伊賀忍者を殺し、人別帖を駿府の家康のところへ届ける。

『江戸忍法帖』 山田風太郎

甲賀駿河台甲賀町柳沢吉保配下七忍 勝利条件 葵悠太郎を殺す。キャラクター ①八剣民部 <肉鎧> 刃物が通らないほど全身を硬化させる。 一部分だけのアームドフェノメノンは不可能。 SEX中も不可。 怪力。

『李嗣源』  仁木英之 朝日文庫

五代十国史シリーズ第二作。 朱温の次の新しい英雄は誰かなと読み始めたが、 ん?時代が戻ってる!?李克用勢力視点で物語が語り直されます。 前作の主人公の朱温は完全に悪役扱い。

『くの一忍法帖』  山田風太郎

伊賀鍔隠れ谷家康配下五忍 勝利条件 千姫を駿府に移送するか、千姫の胎児を殺す。

『忍者月影抄』  山田風太郎

伊賀鍔隠れ谷吉宗配下七忍 勝利条件 吉宗の側女を10人殺す。

『外道忍法帖』  山田風太郎

甲賀卍谷張孔堂組(由比正雪配下十五忍) 勝利条件 15個の鈴を入手する。

『忍法忠臣蔵』  山田風太郎

伊賀鍔隠れ谷無明綱太郎 勝利条件 能登組十人衆を殺し、赤穂浪士を26人以上生き残らせる。

『柳生忍法帖(尼寺五十万石)』  山田風太郎

会津加藤明成家老堀主水一族 勝利条件 仇討ち

『伊賀忍法帖』  山田風太郎

伊賀鍔隠れ谷笛吹城太郎 勝利条件 篝火を連れて伊賀に生還する。 キャラクター ①笛吹城太郎 <風閂> 長髪張って通る者を切断 <雲雨傘> 傘に二人乗って飛ぶ。 <無息の術> こいつも不死の忍者だっけ?(藁

『忍法剣士伝』 山田風太郎

伊賀鍔隠れ谷木造京馬 勝利条件 北畠旗姫の処女を守る。

『銀河忍法帖(天の川を斬る)』  山田風太郎

本多佐渡守正信配下甲賀者雲母(きらら)鉄平 勝利条件 敵の全滅。キャラクター ①雲母鉄平 <天の川を斬る>射程数万光年(藁)天の川まで届けばいいなという、銀河さえ斬ってやるという意気込みの剣法 天を斬る覚悟でぶつかれば、大概のものは斬れるでしょ…

『忍者黒白草紙(われ天保のGPU、天保忍法帖)』  山田風太郎

伊賀服部半蔵配下二忍 勝利条件 それなりに。キャラクター ①箒天四郎 鎖分銅射程3〜10m ②塵ノ辻空也 <邯鄲> 男のインボを治す。女を衰弱死させる <帚木(ははさぎ)> 目標人にだけ声を聞かせる。鼓膜破る。

『忍法流水抄』  山田風太郎

山田風太郎ネタは書評というより、 登場人物と忍法名のデータ集が多くなると思うが、 本の帯の煽り文と解説を丸写ししただけとしか思えない文を、 アプしてる書評ブログもあるような気がするので、 それに比べれば芸があって面白いと思って下さい。 データを…

『太公望』 宮城谷昌光 文春文庫

本書のベストセリフ「人は生きたいように生きればよい」

『アインシュタイン交点』 サミュエル・R・ディレイニー ハヤカワ

ディレイニー版「フィネガンズ・ウェイク」である。 神話譚、オルフェウスもの。 タイトルの正式な意味は、 アインシュタイン曲線とゲーデル曲線の交点である。

『悪夢の並行世界』 マイクル・P・キュービー=マクダウエル 山高 昭 訳 ハヤカワ

並行世界テーマの「終局のエニグマ」である。 もちろん「発狂した宇宙」にはなりません。

『アルタイルから来たイルカ』 マーガレット・セント・クレア 矢野徹 訳 ハヤカワ

女流作家で、しかも矢野徹訳なら、 きっと泣ける話に違いないと思って買った。 泣けましたね。あまりにもばかばかしくて、 涙がチョチョぎれましたね。

『アンドロメダ突破 アンドロメダ2』 F・ホイル&J・エリオット 伊藤哲 訳 ハヤカワ

迷宮のアンドローラを探せ! イギリス全軍は行動を開始した。 だが軍は、アンドロメダからの通信情報によって建造された超コンピュータを破壊して逃亡した科学者の恥、 ジョン・フレミングを見つけたにすぎなかった。 アンドローラは島の迷宮の中で湖に落ち…

『インフィニティ・リミテッド』 J・P・ホーガン 内田 昌之 訳 創元

これはホーガン本人ではなくて、 ホーガンの弟が書いた単なるスパイアクションである。 SF文庫に入ってますが、 SFではありません。 ローダンの第三課や第五列ものにも劣る愚作である。 SF作家の書いたSFでないスパイアクションものと言うと、 日本…

『ヴァレンタイン卿の城』 ロバート・シルヴァーバーグ 佐藤高子 訳 ハヤカワ

シルヴァーバーグが書いたとは信じられない、 ザンスの水準も越えている、 絶妙のストーリー展開の、 うーん、巧いなぁ・・・ と唸りながら読んでしまう、 シルヴァーバーグの唯一の大傑作である。

『失われた遺産』 R・A・ハインライン ハヤカワ

未来史シリーズ以外の中短編集である。 全体に現代を舞台としたファンタジー系の作品が多く、 主人公も小市民的な人物が多い。

『内なる宇宙』 J・P・ホーガン 池央耿 訳 創元

世界でただ一つの本物の異世界ファンタジーである。 異世界だと言ったところで、 この作品に比較すれば所詮地球の過去か未来でしょ。 あるいは別の惑星でしょ。 もしくはコンピュータ内の仮想空間でしょ。 となる。 物理定数を少し変えただけのハードSFの…

『永遠のチャンピオン エレコーゼ1』 マイクル・ムアコック 井辻朱美 訳 ハヤカワ

本書はヒロイック・ファンタジーの形を借りた純粋SF (あー古臭い言い方やね!)です。 人類とは何者か?どこから来て、どこへ行くのか? 地球の文明を、宇宙の秩序を、継ぐのは誰か?という話です。 リン・カーターがエンターティンメントにしては暗すぎ…

『栄光の道』 R・A・ハインライン 矢野徹 訳 ハヤカワ

はっきり言ってしまえば、 ハインラインの作品でSFと言えるのは「夏への扉」だけであろう。 軍隊が存在するのが当然なアメリカに生まれた、 如何にもヤンキーヤンキーした作家の、 アメリカ的なSFもどきが、 アメリカでメジャーに成れたのは当たり前だ。…

『エンダーのゲーム』 オースン・スコット・カード  野口幸夫 訳 ハヤカワ

異星人と終りなき宇宙戦争を戦っている人類は、 この戦争を終らせる者として、 その名もエンダー少年に究極の司令官養成プログラムを実行させた。 常に不利な状況を与えられるが、 エンダーは天才的才能を顕しシミュレーションウォーゲームに勝利し続ける。 …

『黄金のドラゴン』 P・アンソニイ&R・マーグロフ 白石朗訳 現代教養文庫

女王様とお呼び!女神様とお呼び!オスカル様とお呼び! 愛〜それは〜甘く〜、愛〜それは〜せつなく〜、 と、男装の麗人の妹を引き連れて、少年は黄金のドラゴンを探す旅に出る。 並行世界の地球だが、現実世界の地球人とのハーフである少年は、 父が持ち込…

『この人を見よ』 マイクル・ムアコック 峯岸 久 訳 ハヤカワ

本書は−−−気違い男、予言者のカール・グロガウアー、時間旅行者であり、ノイローゼにかかったなり損ないの精神病医であり、意味を探し求める人、マゾヒスト、死への願望と救世主コンプレックスを持つ人間であり、時代遅れの人物の二十世紀とその二千年前での…