『エンダーのゲーム』 オースン・スコット・カード  野口幸夫 訳 ハヤカワ

異星人と終りなき宇宙戦争を戦っている人類は、
この戦争を終らせる者として、
その名もエンダー少年に究極の司令官養成プログラムを実行させた。
常に不利な状況を与えられるが、
エンダーは天才的才能を顕しシミュレーションウォーゲームに勝利し続ける。
エンダーこそエンダーになれる!
教官達は驚喜するが、プログラムに謎のハッカーが侵入していた・・・。
どんどんエスカレートするゲーム設定も面白いし、
ラストにちょっとしたドンデン返しもあるし、
楽しめる。
が、ハッピーエンドにならなかったのは残念。
現代SFにおいては異星人との戦争ものは、
誤解による開戦だったというのが常識で、
本書もそうで、異星人は停戦する意志があったのだから、
ラストの1000:1の戦力比の戦いで、
宇宙船をドットとして宇宙空間にあの絵を描けば、
エンダーは気付いて攻撃出来なかった筈だと思ったのだが…。
まあ、千倍の敵にも勝ってしまう天才エンダーの作戦に酔いしれろ!

エンダーのゲーム (ハヤカワ文庫 SF (746))

エンダーのゲーム (ハヤカワ文庫 SF (746))