『アインシュタイン交点』 サミュエル・R・ディレイニー ハヤカワ

ディレイニー版「フィネガンズ・ウェイク」である。
神話譚、オルフェウスもの。
タイトルの正式な意味は、
アインシュタイン曲線とゲーデル曲線の交点である。
石よりゲの方を頭が良いと評価しているのは、
共感出来るが、
不完全性定理を理解してないというか、
連続体仮説とごっちゃになっているのはちょっと白けた。
言葉遊び、暗喩、エピグラフの好きな人向け。
いくらでも深読み出来るが、
表のストーリーは、単なる冒険ファンタジーに見えるのが凄い。
書くのに苦労したと思われる。

アインシュタイン交点 (ハヤカワ文庫SF)

アインシュタイン交点 (ハヤカワ文庫SF)