『パーク・サイドの殺人』 ヒラリー・ウォー ケイブンシャ文庫
私立探偵サイモン・ケイシリーズ。
『トップレス・バーの女』 よりは劣りますが、
サイモン・ケイのキャラは魅力的ざます。
ハードボイルドの主人公にしては、
欲望が少ないのがいいざんす。
基本的に煙草は吸わず、
独身主義なので、女も遠ざける努力をするという、
ストイックなヒーローなのが素晴らしい!
続きを読む『おとり捜査官 1 触覚』 山田正紀 朝日文庫
ポルノっぽいのも読者をミスリードする技法であり、
ありえない意外な犯人の本格推理の傑作。
強姦者と痴漢の犯罪心理は違うとか、
犯罪心理捜査官ものとしても傑作。
解説者はジェフリー・ディーヴァー のリンカーン・ライムシリーズに
匹敵するかのように書いてます。
続きを読む『ホット・ロック』 ドナルド・E・ウエストレイク 角川文庫
泥棒ドートマンダーシリーズ第一作。
長編と言うより中篇連作な感じ?
メカを駆使した派手な面白い作戦もあるが、
ラストが地味でちょっとご都合主義に思う。
作者とユーモアのセンスが合う人には至高の作品だろう。
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