『砂漠のテロリスト』 ボブ・ラングレー 創元推理文庫
ラスト100Pは素晴しいが、
そこに至るまでがクソツマラン諜報小説。
小説って言うか、
出来の悪いハリウッド映画の台本のレベル。
ラスト100Pのアクションや人間関係の描写が無ければ、
ラングレーはポイ出来るのだが、
見捨てるにはやはり惜しい作家ではある。
前半はレベルが低すぎて映画化不可能、
後半はレベルが高すぎて映画化不可能という珍しいパターンw
続きを読む『バッド・チリ』 ジョー・R・ランズデール 角川文庫
ハップ&レナードシリーズ。
のっけから大アクションが爆裂する。
森で恐怖の野生動物に遭遇する二人。
銃を乱射し、車で体当たりしてやっとの思いで倒した、
その凶暴な野生動物は…、
♪可愛い可愛い、コ、リ、ス
あしたも遊ぼうね、ホッホ♪
であるw
そして二人に迫る新たな脅威!
二人の金玉が大ピンチ!
レナードにはダニがとり付き、
ハップは氷漬けにされたうえ電流を流される!
主人公のピンチを救うのは、
『凍てついた七月』 のジム・ボブ・ルークである。
今回は三人主人公で、
例によって血塗れウンコ塗れの大活劇!
続きを読む『闇の太守〈4 桃源の巻〉』 山田正紀 講談社ノベルス
主人公側の忍者チーム「御贄衆」が壊滅すると聞いていたが、
最終巻なんだからそれもありとあまり気にしてなかったが、
全七章のしょっぱな、第一章で全滅するという凄さ!
「御贄衆」は主人公の部下のチームなので、
唯一人生き残った主人公が反撃を開始するパターンかと思うと、
第二章で主人公も最後を迎える!
こうなると「実は生きていた!」のパターンだが、
そのパターンも二転三転する怒涛のストーリー展開で一気読みです。
戦闘シーンも読みどころ満載だが、
塚原ト伝との戦闘シーンが特に凄い!
日本史で一番強い人物はやはり塚原ト伝だよな。
ラストが駆け足になった感があるが、
光秀と秀吉の死のシーンはあるが、
信長は描写しないのが、正紀の信長嫌いが顕著でナイスであるw
山田風太郎をオマージュして、
結末はあっと驚く荒山徹ワールドに着地するというのも凄い!
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