『メロス・レヴェル』 黒武洋 幻冬舎文庫
サバイバルゲームの勝敗の面白さを追求したエンタメなのか、
人の絆の美しさ儚さを訴える文学なのか、
感動のパワーポイントが分散した感じ。
ミステリとしては勝ち残る者の
読者の推理は絶対外れる傑作とも言える。
サバイバルゲームものとして、
味方の裏切りや敵を助けるパターンがあって、
単純な友情努力勝利の物語ではないのは捻りがあっていいが、
福本伸行 に比べると切れ味が悪い。
ゲームのルールに数学的必勝法があるかもという考察もして欲しかった。
日本政府の陰謀が前面に出て来ないのは残念。
続編でやる雰囲気ではあるが…。
『そして粛清の扉を』 の続編でもあるので、
黒武洋 の小説はみんな繋がっている同じ世界の物語なのか?
- 作者: 黒武洋
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2006/10
- メディア: 文庫
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