2011-07-11から1日間の記事一覧

『ゴーレム100』 アルフレッド・ベスター 国書刊行会

マイクル・コナリーのハリー・ボッシュシリーズに出てくるリジャイナ女王様の元ネタがまさかベスターだったとは!コナリー恐るべし!って、ベスター恐るべし!と絶叫するのが普通だが、SF者にはベスターが凄いのは常識なので、凄いのは当たり前。一気読みし…

『デューンへの道・公家コリノ』B・ハーバート&K・J・アンダースン 矢野徹 訳 早川文庫

本書のベストセリフ「集団になると人間がどれほど愚かなものになりうるかは、驚くべきものだ。特に、人民が疑問を持つことなく指導者に従うときには、だ。すべての国家は、抽象概念である」

『デューンへの道・公家ハルコンネン』B・ハーバート&K・J・アンダースン 矢野徹 訳 早川文庫

本書のベストセリフ「愛は弱くする。それは危険だ。それは判断力を曇らせるし、わたしたちの義務から逸らせるからだ。それは常軌を逸脱させることであり、恥辱であり、許すことのできない違反行為だ。わたしたちは愛することができない」

『評決のとき』 ジョン・グリシャム 新潮文庫

マイクル・コナリーのリーガル・ミステリーが面白かったので、リーガル・ミステリーの大家のグリシャム読んでみたが、激しく期待外れ。推理する謎などないポンポコピーなリーガル・サスペンスでしたw

『イノセント』 ハーラン・コーベン ランダムハウス講談社文庫

マイロン・ボライターシリーズは面白そうだが、最低作品を読んでしまいましたw手抜きの字数稼ぎのテクニックを駆使したふざけた作品。タイトルの意味は「読者は白痴」だろうなww

『ミッドナイト』 ディーン・R・クーンツ 野村芳夫 訳 文春文庫

『ウォッチャーズ』 よりは洗練されてないが、これも傑作。『ウォッチャーズ』 ともども、犬好きは必読の書。前半が冗長だが、中盤に入って、キャラが集合しはじめた頃から一気読みです。主人公の臨死体験の謎の解決は今一かもしれんが、臨死体験と言うのは…

『ウォッチャーズ』 ディーン・R・クーンツ 松本剛史 訳 文春文庫

シンクロ率99%です。文句なし。グログロネチャネチャのスプラッタホラーと誤解していたが、文学の気品も漂う傑作。が、エンタメとしてうざい心理描写の言葉遊びには入らない。心理描写も情景描写もやりすぎな自己満足に至らずに、筆を抑えたエンタメの傑作。

『宇宙犬ビーグル号の冒険』 山田正紀 早川書房

想像できないものを想像する天才山田正紀。今回のモチーフは、においコンピュータである!?インターフェイスとして匂いを情報処理出来るだけでも凄いが、匂いを論理演算子とする気体コンピュータに接続され、スーパードッグになったピーグル犬が、地球の為に…

『日本人は、なぜ同じ失敗を繰り返すのか』 半藤一利&江坂彰 光文社知恵の森文庫

日本の失敗ネタ本はけっこう読んだつもりで、新しいネタは無いと思い込んでいたが、さすが半藤一利である。あまりにも馬鹿馬鹿し過ぎて、誰も信じないようなお馬鹿なネタも提供してます。

『読書の腕前』 岡崎武志 光文社新書

本書のベストセリフ飯島耕一「何もつよい興味をもたないことは 不幸なことだ ただ自らの内部を 目を閉じてのぞきこんでいる。 何にも興味をもたなかったきみが ある日 ゴヤ のファーストネームが知りたくて 隣の部屋まで駈けていた 生きるとは ゴヤ のファー…