『読書の腕前』 岡崎武志 光文社新書

本書のベストセリフ

飯島耕一「何もつよい興味をもたないことは

       不幸なことだ

       ただ自らの内部を

       目を閉じてのぞきこんでいる。

       何にも興味をもたなかったきみが

       ある日

       ゴヤファーストネームが知りたくて

       隣の部屋まで駈けていた

       生きるとは

       ゴヤファーストネーム

       知りたいと思うことだ」

一流のものは自然と一流にリンクする。

読書論、文化芸術を語った本で、

ゴヤ の話題が出ないのは二流だが、

本ネタメインの本でありながら、

詩集の紹介としてゴヤ の名を出す岡崎武志もまた一流である。

林達夫谷沢永一 の話題も語られるし、

ほぼ文句無しの日本一の読書論の本である。

小手先のテクニック論ではなくて、

感動して泣いてしまうぐらいの本である。

必読。

唯一の欠点は、

某物書きの甥として、

日比野克彦の名も出てくることである。

日比野克彦というのは、

アフリカの洞窟の中で、

精霊さんと交信し、

手に直接絵具を着けて、

壁画を描いたという、

日本の恥の自称画家である。

国内で自称芸術というふざけたことやってるだけならまだしも、

アフリカまで行ってわざわざ落書きしてくるという、

ポンポコピーである。

素晴しい芸術家として"あの"日比野克彦などと書いているが、

芸術を知っている一流の人間にとって、

日比野克彦の名は

"あの"キチ○イの日比野克彦であるw

芸術より本の方が知的レベルが高いので、

芸術なんてどうでもいいけどねww

本をいっぱい読んで

知的レベルが上がった人間でも感動出来る芸術は、

ゴヤにしかない。

ゴヤただ一人が、

本物の天才の芸術家である。

他はふざけた落書きでしかない。

読書の腕前 (光文社新書)

読書の腕前 (光文社新書)