『幻獣の書・パラディス秘録Ⅱ』 タニス・リー 浅羽莢子 訳 角川ホラー文庫
フランスの架空都市パラディスを舞台にした
中世風ホラーである。
ローマ帝国の時代から生きていた魔物(元々はアッシリアの神)と、
人間の戦いの記録であるが、
リーにしては軽すぎて、リーダビリティが良すぎて、
逆にちょっと拍子抜けした。
魔物=悪魔として、キリスト教のみを聖なる武器にせず、
ヘリオス神とかイリス神とかミトラ神も出てくるのが、
キリスト教に100%汚染されてなくて好感は持ったが、
倒し方が安易に思った。
神だからもちろん完全には倒せないが、
最後の一匹を封印したと人類は思うが、
あれが最後の一匹だとは思えない。
人類が愚かな性欲で女を犯す時、
魔物はまた復活するであろう。
だが、童貞やホモはダメポと言われる破廉恥な時代なのだ…。
ゴジラのパロディ書こうとしたが、いまいち切れが悪くてスマソ。
本書の最大の欠点は801シーンがなかったことである。
って、リーに何を期待してやがるか俺様はw
- 作者: タニスリー,Tanith Lee,浅羽莢子
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1994/04
- メディア: 文庫
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