『幻獣の書・パラディス秘録Ⅱ』 タニス・リー 浅羽莢子 訳 角川ホラー文庫

フランスの架空都市パラディスを舞台にした

中世風ホラーである。

ローマ帝国の時代から生きていた魔物(元々はアッシリアの神)と、

人間の戦いの記録であるが、

リーにしては軽すぎて、リーダビリティが良すぎて、

逆にちょっと拍子抜けした。
魔物=悪魔として、キリスト教のみを聖なる武器にせず、

ヘリオス神とかイリス神とかミトラ神も出てくるのが、

キリスト教に100%汚染されてなくて好感は持ったが、

倒し方が安易に思った。

神だからもちろん完全には倒せないが、

最後の一匹を封印したと人類は思うが、

あれが最後の一匹だとは思えない。

人類が愚かな性欲で女を犯す時、

魔物はまた復活するであろう。

だが、童貞やホモはダメポと言われる破廉恥な時代なのだ…。

ゴジラのパロディ書こうとしたが、いまいち切れが悪くてスマソ。

本書の最大の欠点は801シーンがなかったことである。

って、リーに何を期待してやがるか俺様はw

幻獣の書―パラディスの秘録 (角川ホラー文庫)

幻獣の書―パラディスの秘録 (角川ホラー文庫)