『ホット・ロック』 ドナルド・E・ウエストレイク 角川文庫

泥棒ドートマンダーシリーズ第一作。

長編と言うより中篇連作な感じ?

メカを駆使した派手な面白い作戦もあるが、

ラストが地味でちょっとご都合主義に思う。

作者とユーモアのセンスが合う人には至高の作品だろう。
「空気売って下さい」と言うギャグには笑ったが、

あんまり大爆笑するギャグはありません。

ドタバタアクションで笑わせると言うよりは、

会話で笑わせるペーソスユーモアミステリーって感じ?

アニメ「親指トム」の機関車で精神病院に突っ込むシーンは、

アメリカ人には馬鹿受けだろうが、

今の日本人にはいまいちかも知れません。

「♪親指トームは、役に立つ男

 ちっちゃいってことは

 便利だね、あっ便利だね♪」

と歌えるおっさんは必読w

ホット・ロック (角川文庫)

ホット・ロック (角川文庫)