2011-05-30から1日間の記事一覧

『昔日』 ロバート・B・パーカー 早川

スペンサーシリーズ35作目。ありきたりな浮気調査の筈だった。だが、依頼人はFBI捜査官、妻の浮気相手はテロリスト組織の首魁!マチズモ戦隊スペンサー7を招集するほどに事件はエスカレート!!

2011年9月6日〜『夢見る世紀末 ルドンとその周辺』

『夢見る世紀末 ルドンとその周辺』 浜松市美術館 2011年9月6日〜10月10日 美術館「えき」KYOTO 2011年10月15日〜11月13日 三菱一号館美術館 2012年1月17日〜3月4日5/29の日曜にブログ更新してなかったのに、いつもより100も多くカウンタが回っており、調べ…

『南の子供が夜いくところ』 恒川光太郎 角川書店

本書のベストセリフ「親は子供を愛する。本でも映画でも、ごくごくそれが世の中の常識のようになっているが、実際にはどうなんだろうね?みんながみんなそんなわけないだろうと俺は思うんだが」 ・南の子供が夜いくところ ・紫焔樹の島 ・十字路のピンクの廟…

『タイムトラベラー』『時をかける少女』『シナリオ・時をかける少女』 筒井康隆原作及びノベェライズ

「時をかける少女」のドラマはNHKの少年ドラマシリーズ「タイムトラベラー」が一番の出来だと思う。 ロリコン監督大林なんとかが映画化した映画版は、SFファンというよりロリコン向けの唾棄すべき作品である。普通の真面目なジュブナイルSF小説の「時…

『ベトナム観光公社』 筒井康隆

SFは価値の相対化をはかる文学。 自己矛盾さえ無ければどんな突飛な表現でも許される文学という建前があった。が、日本SF界にはやはりタブーがあったのだ。本書はベカンコーと蔑称され、「いくらSFでも書いてはいけないことがあるのではないか?」と唾…

『七瀬ふたたび』 筒井 康隆

三回TVドラマ化されているが、 水野真紀主演のが一番好きです。「邪悪な目」では筒井先生自身が透視能力者として登場しまっせ!予知能力者の袴田吉彦も良かった。多岐川裕美版はギリギリ許容範囲だが、ショートカットの新人が七瀬を演じた作品は問題外。火…

『お伽草紙』 太宰 治

・瘤取り ・浦島さん ・カチカチ山 ・舌切雀 本書のベストセリフ「処女の怒りは辛辣である。殊にも醜悪な魯鈍なものに対しては容赦が無い。」引き続いて引用が長くなるが、名文なので読んでくれたまえw

『マン・プラス』 フレデリック・ポール 矢野徹 訳 早川文庫

安価の旧式量産タイプだったポールが、高価な最新型プロトタイプに変貌し、νポールと呼ばれるようになった傑作。サイボーグSFの最高傑作である。

『ゲイトウエイ』 フレデリック・ポール 矢野 徹 訳 ハヤカワ

ゲイトウエイとは、太陽系に残されていた宇宙人の遺産。水星軌道より内側を巡っていた宇宙ステーション。そこには千隻もの恒星間宇宙船があったのだ!自動航法プログラムがあり、5つの座標をセットすれば、勝手にそこへ飛んでいきまた戻ってくるのだ。太陽…

『ゲイトウエイ2』 フレデリック・ポール 矢野 徹 訳 ハヤカワ

あれから十年後、人口は八十億を越し、食糧危機は深刻だった。だが、ゲイトウエイを造った宇宙人は食料プラントも設置しておいた筈である。それを発見できれば危機は去る。年老いたロビネットには既に宇宙船に乗る体力はない。が、人を雇って宇宙へ派遣する…

『ゲイトウエイ3』『ゲイトウエイ4』 フレデリック・ポール 矢野 徹 訳 ハヤカワ

「本の雑誌」で鏡明がペリーローダン化してきたと悪口言っていたが、ローダンならまだマシである。死んでも死なないキャラでどんどん続き、テーマが愛だったとなれば、これは、宇宙戦艦ヤマト化してきたと言うべきであろう。

『最終定理』 アーサー・C・クラーク  フレデリック・ポール 早川書房海外SFノヴェルズ

本書のベストセリフ「妊娠、出産は不条理なきまりであることはいうまでもない。この法規には、赤ん坊がほしいと望む女性は、知的機能よりも、母たる機能を優先すべし、と書いてある。これはやはり不公平だろう。しかし文句をいって、どうなる?ゲームのルー…

日曜美術館『夢のルドン 傑作10選!! 魂への祈り』

2011/5/29放送 ゲスト 田中泯(舞踊家) 山本敦子(岐阜県美術館学芸部長) VTRゲスト 松坂慶子(女優) 水木しげる(漫画家)