『七瀬ふたたび』 筒井 康隆

三回TVドラマ化されているが、

水野真紀主演のが一番好きです。

「邪悪な目」では筒井先生自身が透視能力者として登場しまっせ!

予知能力者の袴田吉彦も良かった。

多岐川裕美版はギリギリ許容範囲だが、

ショートカットの新人が七瀬を演じた作品は問題外。

火田七瀬(このネーミングセンスも抜群ですよね)は長髪美人なのが不文律である。
前作「家族八景」では孤独だったエスパー七瀬が、他の超能力者達と巡り合い、

敵対したり仲間になったりする話だが、

国家権力に敵視され、負ける話です。

七瀬たち超能力者にとどめを差すのが、

名無しの警官たちというラストは素晴しい。

雑魚でも集まれば、超能力者たちに勝てるという、

超能力をマンセーしていない素晴しいSFである。

超能力なんてものは悲劇の種にしかならんのだ。

死に行く七瀬が夢見た、超能力者が幸福に暮らせる国はまさに夢でしかない。

サイコアクションとして楽しんで、ラストは思い切り泣け!

でも、続編あるけどなw

どうでもいいが、赤塚不二夫が漫画化した「家族八景」は

ファンの間では無かったことになっているのか?w

七瀬ふたたび (新潮文庫)

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