「荒俣宏と立花隆と宮崎駿を足して3で割らない」大巨人小松左京氏死去

2011年7月26日午後4時36分、肺炎のため大阪府箕面市内の病院で死去。80歳だった。

小松氏が小説書いた動機は、

ラジオも無い貧乏暮らし時代に、

妻に娯楽を与える為、

妻に読ませる為に書いたのが第一作だというエピソードは良いよな。

人を楽しませる為に書くのが小松氏の創作の原点である。

これで『虚無回廊』は未完決定したな。

完結してから読もうと積読しておいたが、

読み始める事が出来る。


作家が死ぬと検索者増えるので、

小松作品のベストでも書いておくか。

ノンフィクションでもほとんど小説と同じノリの作品があるのが、

小松氏の凄さ。

サンダーバードメカについてのギャグがある

「妄想ニッポン紀行」なんて大爆笑出来ます。

ゴエモンシリーズなんて、1作目はSF小説だが、

2作目はノンフィクションエッセイと解釈可能だよな。

フィクションとノンフィクションの壁も破ってる最強の天才が小松氏。

日本SFは小松左京山田正紀だけで全ての楽しみとセンスオブワンダーを含有してます。


長編
果しなき流れの果に 早川書房、1966 のち文庫、角川文庫、徳間文庫、ハルキ文庫 ISBN 4150300011
エスパイ 早川書房、1966 のち文庫、角川文庫、ハルキ文庫
復活の日 早川書房 1964 のち文庫、角川文庫、ハルキ文庫
継ぐのは誰か? 早川書房 1972 のち文庫、角川文庫、ハルキ文庫
日本アパッチ族 光文社、1964 のち角川文庫、光文社文庫 
明日泥俸 講談社 1965 のち角川文庫、ハルキ文庫
題未定 怪奇SF 実業之日本社 1977 のち文春文庫、ケイブンシャ文庫、ハルキ文庫 
日本沈没 光文社カッパ・ノベルス、1973 のち文春文庫、徳間文庫、光文社文庫双葉文庫小学館文庫 
見知らぬ明日 文藝春秋 1969 のち角川文庫、ハルキ文庫

短編集
ゴルディアスの結び目 角川書店 1977 のち文庫、徳間文庫、ハルキ文庫
地には平和を 早川書房 1963 のち角川文庫
時の顔 早川文庫 1973 のち角川文庫、ハルキ文庫
御先祖様万歳 早川文庫 1973 のち角川文庫
地球になった男 新潮文庫 1971
物体O 新潮文庫、1977 のちハルキ文庫 
五月の晴れた日に 早川文庫 1977 のち集英社文庫
旅する女 角川文庫
飢えなかった男 徳間書店 1977 のち文庫
戦争はなかった 新潮文庫、1974 「召集令状」角川文庫  
鏡の中の世界 早川文庫 1974 のち角川文庫  
本邦東西朝縁起覚書 早川文庫 1974 のち徳間文庫

ノンフィクション
妄想ニッポン紀行 高天原-伊勢-出雲 正・続 (講談社文庫 1973 - 74年)
未来の思想 文明の進化と人類 中公新書 1967
日本文化の死角 講談社現代新書
地球を考える 対談集 1-2 新潮社 1972
歴史と文明の旅 文藝春秋 1973 のち講談社文庫  
おしゃべりな訪問者 架空インタビュー 筑摩書房 1975 のち新潮文庫
絵の言葉 対話高階秀爾 エッソ・スタンダード石油広報部 1975 (エナジー対話)のち講談社学術文庫 
はみだし生物学 平凡社 1980 のち新潮文庫  

http://d.hatena.ne.jp/miyabi-tale/20110728/1311842555