桐野夏生

『OUT』 桐野夏生 講談社文庫

年収200万以下のパートのおばちゃんが、金ピカのロレックスをひけらかし、ベンツ乗り回すヤクザを退治してしまう痛快なノワール。魅力的なおばちゃんや婆さん描かしたら、桐野夏生 は世界一ですな。沈着冷静冷酷非情のヒロインの雅子様(43歳)に燃え萌えです…

『I’m sorry,mama.』 桐野夏生 集英社文庫

ルール無視のアウトローを主人公にした悪漢小説と言いながら、実はつまんない小物の悪党が主人公の話が世間には多いが、さすが桐野夏生 である。キム・ジョンイルネタや美智子皇后ネタはヤバすぎるだろwさすがに美智子皇后は殺せないが、太宰治の隠し子は殺…

『残虐記』 桐野夏生 新潮文庫

新潟柏崎少女監禁事件をネタにした小説だが、一年間の監禁生活(史実は9年だったか?)で、25才の変態青年は10才の美少女に挿入しないという、パターン外しの傑作。裸にして見ながら自慰するだけの本物の変態w少女が救出された後に、青年の家の庭からは死体が発…

『グロテスク』 桐野夏生 文春文庫

語り手の"わたし"が、『ワンダフル・ライフ―バージェス頁岩と生物進化の物語』 で有名になったバージェス動物群のファンなのが素晴しい。ルイ=フェルディナン・セリーヌ が訴えた人生の無意味さを進化論で補強しようとする素晴しい知的興奮に溢れる本。繊細…

『柔らかな頬』 桐野夏生 文春文庫

直木賞受賞作だが、大衆小説と言うよりは、純文学寄りか?密室殺人事件もののミステリと思わせて、解決編は無いw

『ダーク』 桐野夏生 講談社文庫

ダーク (上) (講談社文庫)作者: 桐野夏生出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/04/14メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (47件) を見るダーク (下) (講談社文庫)作者: 桐野夏生出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/04/14メディア: 文庫 クリ…

『ローズガーデン』 桐野夏生 講談社文庫

ローズガーデン (講談社文庫)作者: 桐野夏生,桃谷方子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2003/06/13メディア: 文庫 クリック: 13回この商品を含むブログ (29件) を見る本書のベストセリフ 「客は私を見て、女の人で良かった、と呟いた。女とは思わなかったと席…

『天使に見捨てられた夜』 桐野夏生 講談社文庫

天使に見捨てられた夜 (講談社文庫)作者: 桐野夏生,松浦理英子出版社/メーカー: 講談社発売日: 1997/06/12メディア: 文庫 クリック: 32回この商品を含むブログ (38件) を見る本書のベストセリフ「男が至上なのではなくて、男の持つ抽象的美点が至上なのだ、…

『顔に降りかかる雨』 桐野夏生 講談社文庫

顔に降りかかる雨 (講談社文庫)作者: 桐野夏生出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/07/13メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (52件) を見る女探偵"村野ミロ"シリーズ第一作。途中で恋愛小説ぽくなるが、結末はちゃんと本格推理して…