『ローズガーデン』 桐野夏生 講談社文庫
- 作者: 桐野夏生,桃谷方子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/06/13
- メディア: 文庫
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「客は私を見て、女の人で良かった、と呟いた。
女とは思わなかったと席を蹴られたことは何度もある。
探偵としての私は、32歳の女というだけで圧倒的に不利だ」
・ローズガーデン
・漂う魂
・独りにしないで
・愛のトンネル
女探偵"村野ミロ"シリーズ第三作。
パターン外しの夫視点の表題作がシリーズのムードもキャラ立ちも
既存のストーリーさえ否定したような傑作。
通常の語り手の”私”ミロには虚言癖があると”俺”は語る。
ジェンダーものは変態ものになる必然があるが、
ロリコンがババコンになる希望も提示した傑作。
正常性欲はジェンダーに影響されてる、
ならば変態性欲も変化するのではと訴えた傑作。
矯正不可能なロリコンは自殺した方が社会の為になりますがw