『ローズガーデン』 桐野夏生 講談社文庫

ローズガーデン (講談社文庫)

ローズガーデン (講談社文庫)

本書のベストセリフ

「客は私を見て、女の人で良かった、と呟いた。

女とは思わなかったと席を蹴られたことは何度もある。

探偵としての私は、32歳の女というだけで圧倒的に不利だ」

・ローズガーデン
・漂う魂
・独りにしないで
・愛のトンネル

女探偵"村野ミロ"シリーズ第三作。

パターン外しの夫視点の表題作がシリーズのムードもキャラ立ちも

既存のストーリーさえ否定したような傑作。

通常の語り手の”私”ミロには虚言癖があると”俺”は語る。

ジェンダーものは変態ものになる必然があるが、

ロリコンがババコンになる希望も提示した傑作。

正常性欲はジェンダーに影響されてる、

ならば変態性欲も変化するのではと訴えた傑作。

矯正不可能なロリコンは自殺した方が社会の為になりますがw