『柔らかな頬』 桐野夏生 文春文庫
直木賞受賞作だが、大衆小説と言うよりは、純文学寄りか?
密室殺人事件もののミステリと思わせて、
解決編は無いw
ホラーみたいな幻視で真相を突きとめたと思わせるが、
謎の憑依(殺された少女の霊?等)現象は複数あり、
どれが真相かは明示されない。
少女失踪事件で人生が狂った人々の悲劇の記録である。
落ちや救いの無い結末だが、
文章は巧くてページダウナーなので、
あんまり腹は立ちません。
全てがジャンル破壊の異色作みたいなので、
桐野夏生はもう少し読んでみます。
- 作者: 桐野夏生
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/12/07
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 49回
- この商品を含むブログ (124件) を見る
- 作者: 桐野夏生
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/12/07
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 8回
- この商品を含むブログ (99件) を見る