『チックタック』 ディーン・クーンツ 扶桑社ミステリー文庫

クーンツ様にしか書けないギャグホラー。

ぬいぐるみが動き出し主人公に襲いかかる!

ただひたすら逃げ回る一夜をカットバック無しで、

主人公視点のみで突っ走ります。
一緒に逃げるヒロインがとんでもないパープリン娘で、

命が危ない状況なのにギャグに走る天然ボケで、

ホラーとしての緊迫感はゼロw

ジャンルミックスの提唱者のクーンツだから、

ホラーとコメディを融合させても、

やってもうた!

で済むが、ド新人がこんな小説書いたら、

ふざけるんじゃねえよ!

と編集者に殺されるだろうww

文学的深みは一切無いので、

ギャグとして軽く読めるので、

ストレンジャーズ』 よりはダメージは少ない。

何故ぬいぐるみが動くのか?

ヒロインの正体は?

という謎解きもちょっと捻ってあって、

ネタ被りクーンツにしてはちょっと新ネタもあります。

クーンツファンなら異色作として充分楽しめるだろう。

クーンツを知らない人は読まない方がいいかもね。

チックタック 〈上〉 (扶桑社ミステリー ク 1-12)

チックタック 〈上〉 (扶桑社ミステリー ク 1-12)

チックタック 〈下〉 (扶桑社ミステリー ク 1-13)

チックタック 〈下〉 (扶桑社ミステリー ク 1-13)