2011-06-05から1日間の記事一覧

『夜の子供たち』 ダン・シモンズ 角川文庫

本書のベストセリフマイクル・オルーク「ぼくは誰も殺すつもりはない。 世界でいちばんたいせつな人を救うためでも。 きみの命を守るためでもだよ、ケイト」 愛する者を守る為にジャンジャン人殺しをしましょう!という小説が溢れている中、さすが、シモンズ…

『うつろな男』 ダン・シモンズ 扶桑社

SFホラーサスペンスアクションサイコスリラー文学?ジャンルボーダーレスのシモ公にしか書けない作品だとは思うが、欲張りすぎて感動のパワーポイントを外しすぎた感じ。

『鋼』 ダン・シモンズ 早川

女を殺された私立探偵が免許を失うのも構わず復讐の殺人鬼になるというよくあるパターン。

『雪嵐』 ダン・シモンズ 早川

しまった!読まなくていいジョー・クルツシリーズだった!!これはハードボイルドメソッド使用なのでリーダビリティは良いが、敵が連続美少女拉致強姦殺人犯というステロタイプで萎える。

『重力から逃れて』 ダン・シモンズ 早川ノヴェルズ

本書のベストセリフ「ふたりの白人学生が納税者たちの金で、宇宙でお遊びしているうちに、黒人の赤ん坊たちはスラム街でネズミに噛まれて死んでいるのです」

『エンディミオンの覚醒』 ダン・シモンズ  ハヤカワ

ハイペリオンシリーズ4作目にして完結編となる大傑作。宗教・哲学・思想SFの最高傑作。宇宙征服を目指す悪の組織がカトリック教会なので、主人公達は仏教徒の組織を味方に付けるが、敵との宗教問答の果てに、キリスト教も仏教も乗り越えた、普遍的真理に…

『エンディミオン』 ダン・シモンズ  ハヤカワ

ハイペリオンシリーズ3作目。時を越えてやってくる、ジョン・キーツの娘を守ることを、1作目の主人公の一人に託されたロール・エンディミオンが主人公。冒険小説のメソッドしか使ってないので、前2作に比べると格段に読みやすい。

『ハイペリオンの没落』 ダン・シモンズ ハヤカワ

詩人ジョン・キーツのサイバークローンを主人公にしたどっしりとした大作で、ストーリーが散漫しないので、焦点が絞られて、没頭出来る。ラストの方の小松左京や光瀬龍ぽい高次元の宗教がかった存在との対話は、これぞSFやねと感動した。

『崑崙遊撃隊』 山田正紀 ハルキ文庫

天才が秀才のテクニックに溺れ、見事に外した失敗作。

『ふたりの証拠』 アゴタ・クリストフ ハヤカワepi文庫

文学→ノワール→本格推理?二部までは謎の提示編に過ぎなかったのか?『第三の嘘』でまたどんでん返しがあるんだろうな。デラ楽しみ。